56 side.渡辺翔太 ページ10
死んだ。
謙兄ちゃんが死んだ。
俺の…俺のせいで…
ああ…なんで…なんで…
警察「ちょっと君、そこから離れなさい」
警察2「ごめんね、ちょっとのいてもらえるかな?」
泣きたい…泣きたい…
誰か、今だけでいい、今だけで。
俺に、化け物に。
泣き方を教えてください。
翔「あは」
警察「?」
翔「あははははははは!!!!あーははははははは!!!!!」
警察「っ!?な、なんだこいつは!?」
警察2「き、君署まで来てきてもらうよ!!」
翔「あはははははふははははは!!けんにいちゃぁあはははははは!!!」
?「すいません、私も同行さしていただいてもよろしいですか?」
警察「なんですかあなたは」
野「私は野澤咲。医者です」
あの後俺は警察にいろいろと話を聞かれた。
自分の名前、年齢、謙兄ちゃんとどのような関係かなどを聞かれた。
だけど俺は謙兄ちゃんが自分の兄だといことだけは伝えてあとはしゃべらなかった。
警察「くそ…何もしゃべらないか…」
野「あの…」
警察「また、あなたですか」
野「お願いです!このこと二人きりで話をさせてください」
警察「はぁ…変なことしないで下さいよ…」
警察は部屋を出ていき扉の前にたっていた。
野澤という女の人は俺の前に座った。
野「こんばんは」
翔「……」
野「君に何個か質問してもいいかな?」
翔「コクッ…」
野「ありがと^^まず君の名前は?」
翔「渡辺翔太…」
野「小学生?」
翔「小学4年生…」
野「君は事故にあってしまった人とどういう関係なの?」
翔「お兄ちゃん…」
野「お兄ちゃんの名前は?」
翔「謙太郎…」
野「渡辺謙太郎?」
翔「コクッ…」
野「そっか、君はなんでお兄ちゃんが電車にひかれちゃったのに笑っていたの?」
俺はグッと下唇をかんだ。
絶対にこれだけはしゃべるのは嫌だった…
野「別に怒ったりも何もしないから言ってみて、バカにしたりもしないから」
バカにしない…怒らない…
本当だろうか…
でも俺は言ってみることにした…
翔「…俺は…泣くことができないんです…」
野「泣くことができない?」
翔「泣くことができない…怒ることができない…俺は…笑うことしかできないんです…」
野「そう…」
翔「お兄ちゃんが死んでしまったときも笑っていたのは…泣くことが出来なくてどうすればいいか解らなくなって…それで…俺は…」
野「翔太君…」
79人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
囚われ人(プロフ) - ユッキーナさん…あなたのコメントをみてすぐ直しに行きました…初投稿というのもありなにもわからなくて…ごめんなさい…ほんとうにもうしわけありません… (2017年4月1日 17時) (レス) id: 799869369d (このIDを非表示/違反報告)
ユッキーナ(*´▽`*)(プロフ) - オリフラを外して下さい。せっかく面白いのに・・・勿体ないです。 (2017年3月20日 18時) (レス) id: c8cc78dd36 (このIDを非表示/違反報告)
山田 - とても面白いてです!これからも頑張ってください!! (2016年9月11日 10時) (レス) id: eb6d60eac2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:(=△=) | 作成日時:2016年7月28日 2時