５２ side.渡辺翔太 ページ6
宮「じゃあ朝ごはん持ってきてあげるから待ってて」
そういって涼太は部屋を出て行った。
渡「なんで泣かないの…か…」
「なんで君は泣かないの？」「怒らないの？」
この言葉を何度言われたことか。
感情を取り戻したい…俺はそう思ってる。
これも奇病らしいけど…俺ががんばれば治せるとのんちゃんはいってる。
でも…どうすればいいか俺がわかるわけない…
頭の中に俺の過去がフラッシュバックした。
渡「謙…兄ちゃん…」
side.渡辺翔太(幼少期)←幼少期時代のなべしょsideにはいります。
まず笑うことしかできなくなったのは小２の時だった。
ほんとに急なことだった。
この日のことははっきりと覚えている。
俺は泣き虫で弱虫だからおちょくられたり笑われたりしていじめられていた。
ある日、俺のことをいつもいじめてくる奴らがまた俺をいじめに来た。
苛めっ子Ａ「泣き虫の翔太くぅ〜んｗ」
俺は教室の角に苛めっ子４人に追い込まれていた。
苛めっ子は俺の腹をけった。
痛くて苦しかった。
俺は思わず座り込んだ。
翔「ｹﾞﾎｯ!ｹﾞﾎｯ!」
苛めっ子Ｂ「泣き虫の翔太はな〜んにもできねぇんだなぁｗ」
苛めっ子Ｃ「さっきの体育でもサッカーちょーへただったもんなぁｗｗ」
苛めっ子Ｄ「ボールへんなとこにポ〜ンってｗｗ」
苛めっ子Ａ「おかげで俺たちのチームまけたしさぁまじふざけんなよｗ」
ﾄﾞｶﾞｯ！！
またお腹の近くをけられたのだがその蹴られたいきよいで頭を壁に打ってしまった。
頭に激痛が走る。
翔「ぐっ…」
俺は頭を押さえた。
苛めっ子Ａ「これなくなｗ」
苛めっ子Ｂ「泣くよこれｗだって泣き虫の翔太君だもんｗ」
苛めっ子ＣＤ「ｗｗｗｗｗ」
腹が立ったが…俺は怒らない…やり返さない…
弱いから…やり返したって何もできない…
だから俺は泣くことしかしなかった…
だが…
苛めっ子Ｄ「あれぇ全然泣かないじゃんｗ」
苛めっ子Ｃ「我慢しなくてもいいんだよ翔太くぅんｗ」
翔「……」
泣けなかった。
いつもはすぐに胸がｷﾞｭｯと締め付けられるような感覚が襲ってきて泣きたくなる。
でも今日は何も感じなかった。
出来そうなことは
笑うことぐらいだった。
俺は苛めっ子たちに向かって笑って見せた。
苛めっ子Ａ「な、なんだよこいつ…」
苛めっ子Ｂ「もうチャイムなるからせきつこうぜ」
翔「……」
俺はこの日泣き方を忘れてしまった。
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囚われ人(プロフ) - ユッキーナさん…あなたのコメントをみてすぐ直しに行きました…初投稿というのもありなにもわからなくて…ごめんなさい…ほんとうにもうしわけありません… (2017年4月1日 17時) (
レス) id: 799869369d (このIDを非表示/違反報告)
ユッキーナ(*´▽｀*)(プロフ) - オリフラを外して下さい。せっかく面白いのに・・・勿体ないです。 (2017年3月20日 18時) (レス) id: c8cc78dd36 (このIDを非表示/違反報告)
山田 - とても面白いてです！これからも頑張ってください！！ (2016年9月11日 10時) (レス) id: eb6d60eac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：（＝△＝） | 作成日時：2016年7月28日 2時
