帝王の天使3 (ページ23)

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121話ページ23

A「そういえば、どうして電話を？」
話に花が咲いてしまって気づいていなかったが、何かあって電話をしてくれたのではあるまいかということに気づいてそう声をかけると

ウイ「あー…うん……えっとね…」
と、かけてきた本人であるウイ兄さんは言い淀んでしまった。
そしてそんなウイ兄さんとは反対にくすくすと声を押し殺して笑っている兄さん方
一体何があったと言うのか

アウラ「んっふ…あのね、ウイ兄一昨日くらいからすっごい凹んでてね、ラル成分足りない！って叫んで電話かけ始めたんだよwww」
ウイ「ちょ、おい！こらアウラ！！」
ルナ「そーそー。なかなかみた事ないくらいにへっこんでたよなw」
楽しそうな兄達の話についていけなくって、自分の頭に疑問符ばかり浮かんでくる

A「え、えっと……？」
ルア「だから〜…ウイ兄、ラルがいなくて寂しくなっちゃったんだって〜w」
ウイ「言うなってぇ！！！」
ソル「あーあーwウイが恥ずかし死にしそうになってるよww」
スペ「あっははははっwww」
ルア兄さんの言葉でやっと理解した俺はそれを聞いた途端恥ずかしいやら嬉しいやらで頭が回らず口はぱくぱくと開け閉めを繰り返すだけになる

ルア「あっちも固まっちゃってるねww可愛いw」
ソル「おーい頑張れサブリーダーww」
A「だ、だって！仕方ないじゃないですか兄さんのばかあ！！」
ルナ「出た、ラルの唯一の悪口。それしか言えないんだから可愛いよなお前w」
そうやって今度の話の矛先は俺になって可愛い可愛いと揶揄われる
お願いだから一回静かにしてよ兄さん！！

アウラ「そうは言ったってみんな昨日は沈んでたじゃーん。寂しいー、会いたいーって。もちろん俺もだけどねえ。だって俺ラル大好きだもん」

「「「……………」」」
うち一番の純粋さと天然を兼ねそろえたアウラ兄さんがそんな爆弾発言をすると、さっきまでの笑い声が嘘の様になくなり電話がきれたのかと思うほどに音がしなくなってしまった
と言うか兄さん、確かにそんな風にまっすぐ伝えてくれるのは大変嬉しいのですがこっちは顔暑すぎて今すぐ溶けそうです