【ショウ】寝不足(学パロ) ページ1
「今日寝不足なんだ」
ふらふらと身体を揺らすA。
「ふらふらじゃねぇか」
「初めて、睡眠時間3時間切ってさ」
「へぇ…」
掃除当番で箒を動かす2人は、それなりに仲がいいだけの友達だった。
今日は他の掃除メンバーが部活の公欠、その顧問である掃除担当の先生もいない。二人きりだった。
「課題、終わんなかったのか」
「うん」
「溜めっからだよ、最終日に。初めの1週間大事だぞ」
「わかっちゃいるんだけどね…ていうか将だって最終日徹夜してたじゃん、なんで大丈夫なのよ」
「徹夜慣れ いいだろ」
「よくないわ」
ああ、なんか暑い。
そう呟いたAを横目に、違和感を覚えた。
今日はいつもより寒いのに…
「ほら、箒よこせよ。」
ロッカーを開いてAを呼んだ。
「律儀に掃除すんだな。」
「真面目、だから」
「俺だったらサボって寝ちまうけどな…って、ほんとに顔赤いなお前、」
ロッカーを閉めながら彼女の顔を覗いた時、彼女がふら、と大きく揺れた
「!」
倒れる彼女をガシリと抱える。
ガタガタと大きな音を立てて彼女の後ろのものが倒れたり落ちたりしたが、何とか彼女は倒れさせなかった。
「…っぶねぇー……」
「…」
「…え?A?」
腕の中ですうすうと息の音がした。
「まじで寝てるの…」
何とか机の上に寝転がさせた。
どうするか。
超能力で運びたくはないし、お姫様抱っこだって見られるのは嫌だ。
「…世話やけんな〜…。」
保健室まで運んでやるか。
そう呟き、もう一度彼女のうなじと膝下に手を滑り込ませた。
******
オチがねぇ。
それでいい。
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作者名:あいお。 | 作成日時:2019年2月28日 8時