27．反撃 ページ28
．
「そんな俺を拾ってくれたこの組織は俺に仕事も住む場所も与えてくれた。俺の唯一の居場所なんだ。だから組織の命令には絶対従うし逆らわねぇ。これがどういうことか分かるか？」
「つまりは私を殺してやると？」
「その通りだ。知ってるか？俺の個性を使って殺した奴は最初血管の中で沸騰しまくる血液が傍目で見てもわかるほどドクドクと脈打つんだ。最初はそれだけだが段々段々温度が高くなってくると熱中症みたいになって倒れるか吐くかする。そして体がぼこぼこに腫れ上がって体が爆発して死ぬか、出血多量・水分不足で死ぬか、自ら死ぬか」
そしてそいつは口を三日月の形にして私を嗤った。
「お前はどれを選ぶ？」
まるで私を試すようにこちらに視線をやるコイツはかなり狂ってる。………けど、
「あはっ」
「！」
こんな状況なのに笑ってる私もかなり狂ってるんだろうな。
「選択肢が一つ足りませんわね。選択肢はもう一つありますわ。…私が死ぬ前にお前を殺してやる」
「そうやって戯言を吐くやつは数え切れない程見てきたが成功した奴は一人もいなかったよ。たしかに俺を殺せば個性は止まるだろうな。だが俺を殺す前に周りの奴らがお前を殺すだろうな」
ああ、さっきからじりじりと近づいてきていた奴らは私を殺そうとしていたのか。
「ましてやお前はヒーロー候補生。人を殺すなんてできるはずがない」
一斉に襲いかかってくる敵をただ目で追うだけの私を見て、��誰しもが勝った��と思っただろう。そんな敵達を一瞥した私は先程からただでさえ働かない頭を働かせて創った爆弾と可燃性ガスを周りにばら撒き、周りに火を放ったあと自分の周りに隙間が出来ないように鉄の壁を創り自分だけは死なないように身を守った。
「ば、馬鹿な…！」
…きっと敵が言ったことは正しい。ヒーローを目指す雄英生が人を殺しはしないだろうから。ヒーローは相手が敵でも手を差し伸べようとするバカの集まりだから決して人を傷つけずに事件を解決しようとする。きっとここにいるのが爆豪や緑谷だったら殺さず勝つ方法を考えただろう。でも私はヒーローでもヒーローを目指してる人でもない。
爆発音が聞こえなくなって数秒も経ったあとに創った壁を足で蹴ってどかし私に個性をかけたやつの元へゆっくりと近づいて行った。周りにはC4をくらって全身火傷を負っている奴やバラバラの肉片になってしまった奴もいる。歩くのに邪魔になった奴らは蹴り飛ばして道を作った。
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桜(プロフ) - ミクモさん» 待っててくださりありがとうございます！受験が終わったのでボチボチ更新できるようになったと思います。できるだけ早く更新できるように頑張りますね！ (2022年2月3日 16時) (
レス) id: d43034eaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ミクモ(プロフ) - 更新されるの待ってました‼︎やおももが今後どうなるのか気になって仕方がありません！これからも頑張ってください。楽しみに待ってます。 (2022年2月2日 20時) (レス) id: ef87c22dec (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - あのさん» そうなんです…私シリアスが好きなのでちょくちょく入れちゃうんですよね。まあ私のことはどうでもいいんですが、これからの展開に期待していてください！あのさんが楽しめるような展開にしたいと思っているので！ (2021年12月27日 19時) (レス) id: d43034eaf1 (このIDを非表示/違反報告)
あの - やおももも大変なんですね... (2021年12月19日 15時) (レス) @page36 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 葉月さん» 面白いと言ってもらえて凄く嬉しいです！頑張りますね！ (2021年12月4日 17時) (レス) id: d43034eaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年9月20日 18時
