25．怒り ページ26
．
「なぜあなたがたはあの子を殺したんですの…？あの子は私を見て、私を救ってくれた、唯一の本当の友達だったのに。…上辺だけを見ずに、わたしを見てくれたのに…！」
「…………」
涙を流しながら訴えかける私に対して、目の前に立つ者たちは何も答えない。
「何故ですか？…黙ってないで、何かおっしゃったらどうですか？」
「…ははっ、そんなの簡単だろ。お前が優秀すぎたからだよ」
「私が優秀？どういうことですの？」
「犯罪も簡単にできてしまう便利な創造という個性、そしてその個性を易々と使える素晴らしい頭脳！金持ちの生まれで身体能力も申し分ない。小さい頃よく誘拐されそうになったろ？全部お前が使えるからだよ」
「それがなんですの？八百万百として生まれたのですから当然ですわ。私が優秀であることに何の関係がありますの？」
「俺らはその優秀なお前を狙ってたんだよ。アイツがお前の
「………裏切ったから、殺したんだ」
私はボソリと呟く。
「あ？なんつった？声が小さくて聞こえねーよ！つーことで、お前は死ね。安心しろよ。なぶり殺してやる」
「……裏切ったから殺したんだね」
「ッ、オイ！！テメェ作戦通りに動きやがれ！！殺されんぞ！！」
爆豪が何か言ってるけど、その声は右から左へと通り過ぎていった。
「裏切ったから…そうか、そうだったんだね！ならもういいや。…あなたがたに用はありませんわ」
私は鉄パイプを拾い、固く握りしめる。
「この状況下なら、私何してもいいですわね？
……だって、正当防衛ですもの！」
煙幕を創り地面に思いっきり投げつけ相手の視界を遮った。これでこちらの視界も遮られたが、相手が混乱しているうちにお腹を殴ったり峰打ちをして過半数を行動不能にさせる。それも完璧には倒せないのだが。
しかしここまでは想定通り。この後はゴリ押しで倒す。
私はナイフを数本創り出した。お互いがお互いを睨み合い構えをとり合図もなしに走り出し殴りかかる。
「…先程から思っていましたが、あなた方はこのような野蛮なことをするプロの方々ですよね？」
「それがどうした？」
「それにしては少々…いえ、だいぶ無様すぎて…色々と、可哀想でごさいますわね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜(プロフ) - ミクモさん» 待っててくださりありがとうございます！受験が終わったのでボチボチ更新できるようになったと思います。できるだけ早く更新できるように頑張りますね！ (2022年2月3日 16時) (
レス) id: d43034eaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ミクモ(プロフ) - 更新されるの待ってました‼︎やおももが今後どうなるのか気になって仕方がありません！これからも頑張ってください。楽しみに待ってます。 (2022年2月2日 20時) (レス) id: ef87c22dec (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - あのさん» そうなんです…私シリアスが好きなのでちょくちょく入れちゃうんですよね。まあ私のことはどうでもいいんですが、これからの展開に期待していてください！あのさんが楽しめるような展開にしたいと思っているので！ (2021年12月27日 19時) (レス) id: d43034eaf1 (このIDを非表示/違反報告)
あの - やおももも大変なんですね... (2021年12月19日 15時) (レス) @page36 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 葉月さん» 面白いと言ってもらえて凄く嬉しいです！頑張りますね！ (2021年12月4日 17時) (レス) id: d43034eaf1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜 | 作成日時：2020年9月20日 18時
