11.不思議な子(ジンside回想) ページ12
サークル勧誘で賑わう校内。
文学サークルのブースには、思っていたより人が集まってきた。
入りたい理由は様々だったけど、どの子もみんな、俺目当てだった。
…自分でこんな風に言うのはアレかもしれないけど、事実だからとしか言いようがない。
俺は、積極的にアピールしてくる子はあまり得意じゃない。
だから、俺へ想いを寄せる子たちの入部希望は断ってきた。
そりゃ好意を持ってくれてるのはわかるから、嫌いっていうわけじゃないけど。
ちょっと絡みにくいかなって思う。
誰か、俺に興味がない子とか、いないのかな。
そんなことを考えながら、入部希望の理由を聞いていく。
何十人目か忘れたけど、一際可愛い女の子の番になった。
けど、この子もどうせ俺目当てなんだろう。
ジン「何でここに入りたいの？」
A「…私を知らない人がいるサークルが良かったからです。ここまだ部員1人だって聞いて。もしかしたら入れるかなって思って。」
ジン「え…。」
正直、耳を疑った。
「ソクジンくんがいるから…」
「小さい頃から本を読むのが好きで…、ソクジン先輩と一緒に…」
今まで聞き飽きてきた言葉とは全く違った言葉が、彼女の口から聞こえてきた。
てっきりこの子も、俺と同じサークルに入りたいのだとばかり思っていたから。
「何あの理由…。」
「あんなので入れるわけないじゃん。」
周りがざわつき始めると、彼女が少し面倒くさそうな顔をしたように見えた。
A「…すみません、帰ります。」
まだ返事もしてないのに入部をあっさり諦めて、彼女は一礼した。
ほんとにあんな理由でこのサークルに入りたいんだ。
彼女のことを知らない俺、1人だけが部員だからってだけの理由で。
ジン「…いいね。」
そう呟くと、彼女は不思議そうに顔を上げた。
俺は立ち上がり、そんな彼女の耳元で囁いた。
ジン「ここに、後で連絡して。」
固まっている彼女に連絡先のIDが書いてある紙切れを渡して、微笑んだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今思えば、ちょっと強引だっかな。
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るい(プロフ) - 私も文学部に入部したいです全然ソクジン先輩に興味があってとかじゃありません(バレバレ)更新楽しみに待ってます(*＾＾*) (2021年4月20日 13時) (
レス) id: d5dce8822e (このIDを非表示/違反報告)
なーりん(プロフ) - おジンさん» コメントありがとうございます！！応援嬉しいです！創作意欲も湧いてきます(*^^*)頑張って更新して参りますので、よろしくお願い致します！！(〃ω〃) (2021年4月14日 22時) (レス) id: bcfba23854 (このIDを非表示/違反報告)
おジン - 更新頑張ってください*\(^o^)/* (2021年4月14日 0時) (レス) id: b33e67921d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーりん | 作成日時：2021年4月10日 23時
