検索窓
今日:1 hit、昨日:43 hit、合計:309,064 hit

三十六頁 ページ38

「君たちを信じる」

竈門少年や猪頭少年、そして黄色い少年に伝えたい事を全て伝えた後、ふと、俺の腕の中にいる彼女を見た。


彼女は月のような存在だった。
優しく微笑み、上品に笑う女性だった。



そんな彼女は私の腕の中で、眠っている。

まるで、声を掛けたら起きて、優しく微笑んでくれるのではないかと錯覚するほど綺麗に笑って眠っていた。







君から恋文を貰った時、本当はすごく嬉しかったんだ。



君が良く努力をして、時には斬った鬼に手を合わせる、頑張り屋の優しい子だと知っていたんだ。



君は"強い人"だった。
自分は弱いと叱責しながら、死の恐怖と戦いながら誰かを守りたいと剣を握る人だった。



怯えても、例え周りが逃げ出しても、絶対にその場を逃げ出したりしなかった。



守りたいと願いながら戦う姿は、愛しかった。



………一緒になりたいと思った。



でも、俺が君の側にいると君がどんどん死に近づいてしまう気がしたんだ。





しかし君は、離れるどころか、稽古をしてほしいだの、弟子にしてほしいだのどんどんと近づいてきた。



________嬉しかった。



「…A」
 

 
俺を好いてくれてありがとう。


俺の側にいてくれてありがとう。


もしも生まれ変わったら、
美味しいご飯を沢山食べたり、歌舞伎を見たり、
色々な街を二人で見て、笑い合おう。





俺も君の笑顔がとても好きなんだ。







俺は最後に彼女に口づけをして、美しく微笑んで眠る君を見て、笑った。




「やっぱり杏寿郎さんの笑顔は素敵ですね」




そんな声が聞こえた気がした。

三十七頁→←三十五頁



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (333 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
788人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

千春餅(プロフ) - 黒揚羽さん» ありがとうございます!また次回作品を投稿する際はよろしくお願い致します!ありがとうございました!! (2020年11月2日 21時) (レス) id: b2822671a3 (このIDを非表示/違反報告)
千春餅(プロフ) - あさこさん» コメントありがとうございます!絶対結ばれます!笑最後までありがとうございました! (2020年11月2日 21時) (レス) id: b2822671a3 (このIDを非表示/違反報告)
黒揚羽(プロフ) - な、涙が止まらない…来世で結ばれて欲しい(´;ω;`)完結おめでとうございます!これからも応援してます! (2020年11月2日 1時) (レス) id: 86957641b4 (このIDを非表示/違反報告)
あさこ(プロフ) - うわーん涙がとまらない、、、、(´;ω;`)来世で必ず結ばれますように、、、!! (2020年11月1日 22時) (レス) id: 81f776d056 (このIDを非表示/違反報告)
千春餅(プロフ) - 四ツ谷さん» ありがとうございます!最後の展開はこうしようと最初に決めていたのですが、後半になるにつれて「2人とも生きて欲しい」という気持ちが出て来てすごく悩みました。来世で2人とも幸せになってほしいですね…。ありがとうございました!! (2020年11月1日 19時) (レス) id: b2822671a3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:千春餅 | 作成日時:2020年10月21日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。