【悪女主】悪 女 問 題【オリジナル】

問題…１ ページ3

Aside






暖かな日差し、暖かな風がカーテンを揺らし、図書室に新鮮な空気を送り込む。




本当に此処は居心地が良い。





誰にも邪魔されず、楽しいゆったりとした時間を送れるのだから。





でも………。








「Aーっ!!また此処に居たの？早く来てっ！」



「あぁ…あっちゃん。ちょっと待ってて？」







折角静かだったのに、あっちゃん……もとい井上あかりちゃんの大声が響いた。




２年生に進級してから、ちょうど仲の良い友達と離れてしまった私に、初めて話し掛けてくれた子。




あっちゃんは勉強は出来ないけど、明るくてクラスの人気者。





でも、空気が読めないのがたまにキズ。








「もう遅いじゃんっ！」



「ご、ごめんね？」








腰に両手を当てて、頬を膨らませるあっちゃん。





わざとに見えないのが凄い。








「あのさ、先生にノート集めんの任されちゃってさ。
あたしちょっと用事あるからやっといてくんない？」



「えぇー？まぁ良いよ。」








またか。



あっちゃんはこう言うのとか、心なしか私によく任せてくる。





まぁ、頼りにしてくれて嬉しいんだけど。








＿＿＿…

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