愛を求め、恋に溺れた―第終部―

気付かないのが恋だと言う≪未門牙王≫ ページ1

Aside







「うっ、上手く口実作らなきゃ.....」



「そんなまどろっこしいのなんて要らないよ!!素直に渡せば良いの!!」



「そうだよー。スパッと言ってささっと渡せば良いんだよ!!」



「風音ちゃんそれは.....」







そう、今日はバレンタインデー。





毎年恒例で、私も作ってきたのです。






買いチョコでは無い。






頑張って作ったんだけど、チョコを溶かす時に火傷しちゃってて、見えてないかな？って心配だった。







何故だろう。顔が熱い。手が熱い。首が熱い。







去年までは素直に渡せてたのになぁ。









火傷の所為？いや、多分違う。









「ほら、牙王君来たよ。渡してきなって!!」



「う、うん.....」



「あ？Aとくぐると風音!!何してんだ？」



「ううん。何でもなーい!!じゃあね番長さん!!」



「？おう。」



「私も爆ちゃんに勉強教えなきゃ.....」



「じゃ,じゃあねー.....」









はぁ、どう渡そう.....









..........

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