実技試験開始15分前 ページ5
うわ〜。広すぎる。こんなん1人じゃ迷子確定だよ......。
ドンッ
『すみません！』
「こっちこそすんません！」
ぽけーとしながら廊下を歩いてたら金髪の男の人とぶつかってしまった。
私は持っていた筆箱を落としてしまう。
「あ、俺拾いますよ」
『あ......や、大丈夫です、よ』
ややぎこちないけど返事をする。返事したものの結局金髪の人が拾ってくれた。
『あの、本当にすみません......』
「こっちこそすみません」
『あと......ありがとう、ございます』
「いえいえ！」
金髪の人はニカッと笑う。あっ、黒のメッシュが入ってる......。あどけない感じだなー。
「......俺になんか付いてますか？」
『あぁっ！そんなことないです！見ててすみません！！あと、試験頑張ってください！』
私は一礼をしてその場を去った。
はあ、金髪の人の気分悪くせさちゃったよ。申し訳ないな。これから実技試験なのに、私の所為であの人が怪我しちゃったらどうしよう。なんて1人でモヤモヤ考えてしまう。
ダメだ！ダメだ！集中集中！
実技試験は鋭児郎と別会場だから、1人でもちゃんとしなきゃ。
ぱんっと両のほっぺに気合いを入れる。
『よし』
小さく呟く。
もうすぐ実技試験が始まる。私の個性はあんまり戦闘向きじゃないけど、仮想敵が行動不能になってもいいそうだからツルで絡めとるのが1番良い方法かな。ツルも普通のじゃなくバラの方が威力あるからそっちにして……。1人で作戦を考える。あっ、そういえば筆記のやつ家に帰ったら自己採点しなきゃ。筆記……。
うぅ……さっきのことを思い出す。あの人無事に会場に着いたのかな？私の所為で遅れたりしてないよね？
なんて考えてたら実技試験開始の合図が聞こえ初めた。
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雛(プロフ) - ねねさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言われると嬉しい限りです( ；∀；) お話的には結構オチに近付いてきてるのでこれからも更新頑張らせていただきます！ (2017年9月18日 17時) (
レス) id: b31a2b7c08 (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 最高です！上鳴推しにはたまらんです♪更新楽しみにしています。 (2017年9月18日 3時) (レス) id: 5be3cb0310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛 | 作成日時：2017年8月17日 0時
