直接対決！？ ページ40
.
とうとうこの日がやってきた。嵐(仮)さんに呼び出された日だ。あの日から1週間経ったけど今のところ嫌がらせとかは何も無い。逆に怖いんですけど。
それに上鳴くんと気まずくて、最低限の会話しかしてない。
みんなとショッピングモールに行ったの楽しかったなあ......。
『鋭児郎ごめん！今日用事があって一緒に帰れないの。だから先に帰ってて』
「お？おう!」
きょとんと驚くも承諾してくれた。じゃないと、鋭児郎が嵐(仮)さんのところまで付いてきそうだし。
そして放課後。
クラスメイトが帰ったのを確認し、1人屋上へ向かう。
屋上のドアを開けるとそこには嵐(仮)さんが1人で立っていた。私は嵐(仮)さんのところへ歩く。
「へェ〜、1人で来たんだ」
ニヤニヤと余裕の笑みを浮かべてる。
ああ、これはリンチされるやつか。
嵐(仮)さんが私の方に1歩近付いてきた。私はグッと身構える。
「アンタさ、対して可愛くないよね」
─そうですね。上鳴くんの横に並べるぐらい可愛くなりたいから努力しているんだよ。
「入学式の日に一目惚れしたんだ〜」
─入学式前から知ってるよ、上鳴くんのこと
「それに電気クンっていっつも笑顔じゃん」
─上鳴くんって色んな表情あるんだよ。太陽や月や夕陽の表情もあるんだよ
「かっこいいし」
─上鳴くんカッコいいよね、でも可愛いところも多いんだよね
「っ......！ずっと黙ってないでなんか喋ったらどうなの！？」
『え、ああ、すみません』
つい嵐(仮)さんの意見聞き入っちゃった。
「アンタに電気クンのなにが分かるっていうのよ！？」
『......っ！！上鳴くんの全部は分かりませんけど、ちょっとなら分かります！！』
「な、」
『あの、文句や異論なら全然聞きます！でも、上鳴くんの悪口や風評被害になるようなことだけは言わないでください！』
「！！電気クンの良いところをちゃんと分かってるなら良い」
スタスタとドアに早足で行く嵐(仮)さん。ドアの前でピタッと止まる。
「悪かったね、こんな所に呼び出したりして。こうやって2人で話したかっただけなの」
『大丈夫ですよ。こうやって上鳴くんの良さを分かってくれる人がいるのは嬉しいことですから』
さっきより話してる時の距離は遠いけど、"気持ち"の距離は近くなってる。なんかそんな感じが分かる。
「アンタ良い人ね」
『よく言われます』
ふふっと笑いながら返してしまう。
「ま、電気クンのこと譲らないから♡」
そう言い屋上から出てった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雛(プロフ) - ねねさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言われると嬉しい限りです( ；∀；) お話的には結構オチに近付いてきてるのでこれからも更新頑張らせていただきます！ (2017年9月18日 17時) (
レス) id: b31a2b7c08 (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 最高です！上鳴推しにはたまらんです♪更新楽しみにしています。 (2017年9月18日 3時) (レス) id: 5be3cb0310 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雛 | 作成日時：2017年8月17日 0時
