涙 ページ38
『っ、はあ......』
顔を洗ったら結構スッキリした。みんなに申し訳ないな。
目元腫れそうだなあ......。
トイレから出る。
ふぅ、ついでに自販機で飲み物買ってこ。
自販機の所へ行くと、飲み物を買っている最中の上鳴くんがいた。
「あ、もう涙出しきったのか？」
ニヒヒッと笑いながらちょっと意地悪そうに言う。相変わらず可愛いな、なーんて。
『もう大丈夫ですよ！』
私は笑い返す。
上鳴くんは飲み物を取り出し、私と向き合う。
『かみ、』
「Aちゃんってほんとに良い子だよな」
どうしたのって聞こうとしたら、そう言われた。
『へ？』
「人に優しくされて人前で泣くって良いことだよ。"泣き虫"とかじゃくてさ、素直に感情表現出来てるんだから良いこと。後、涙見せるってことはさ、俺らのことそれなりには信頼してくれてるんだよな。やっぱりAちゃんはすげー良い子すぎるんだよ」
ものすごく寂しそうな表情を見せる上鳴くん。やだ、そんなカオしないでよ。
上鳴くんは買ったスポドリを私に渡す。そしてここから離れてしまった。
呼び止めたかったけど、どうしても声が出なかった。呼び止めてはいけない気がした。
その日、授業が全然頭に入らなくて、昼ご飯中に透ちゃん達に心配された。
私は大丈夫、元気だよ！と返した。みんな怪しむと思うけど、それ以上の詮索はしなかった。ごめんなさい。
食堂から教室に戻る時に嫌な話を聞いてしまった。
「アタシ、電気くんに告ったんだ〜」
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雛(プロフ) - ねねさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言われると嬉しい限りです( ；∀；) お話的には結構オチに近付いてきてるのでこれからも更新頑張らせていただきます！ (2017年9月18日 17時) (
レス) id: b31a2b7c08 (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 最高です！上鳴推しにはたまらんです♪更新楽しみにしています。 (2017年9月18日 3時) (レス) id: 5be3cb0310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛 | 作成日時：2017年8月17日 0時
