良い子 ページ37
風邪(？)も治り、今日から学校だ！それにしても相変わらず眠い。一昨日、鋭児郎の爆弾発言により寝不足だ。許せん。
「おはよう、久々に制服姿見るな」
『そう？』
「うん、久々」
『まあ、なんでもいいけど』
鋭児郎と朝の挨拶を交わして学校へ向かう。もう体調は寝不足を除いて絶好調だ。
教室に入るとみんなに「もう調子大丈夫？」って心配された。中学の時じゃありえない光景だ。鋭児郎はいつも心配してくれるけど、クラスみんなっていうのは今まで無かった。
「ちょ、A泣いてるじゃん！」
『え』
響香ちゃんに言われた。うそ、私泣いてる！？目元に手をやると確かに涙が頬を伝っている。
『う、あ、ごめ、』
謝ろうとするけど上手く喋れない。
「濡れタオル持ってくる！」
「頭とか痛くない？」
「鎮痛剤飲む？」
「水水！」
みんなが心配してくれる。不謹慎だけどなんかそれが嬉しくて、って伝えたいのに言葉が出ない。
涙が止まった。5分くらい涙が止まらなかった。
『ごめん、なさい。すっごく不謹慎なんですけど、みんなにそうやって、心配されるのが、なんか、嬉しくて......涙出ちゃいまし、た』
理由を話す。
「いいってことよ！」
「いいんだよ！」
「寧ろ嬉しいぐらいだよな」
「いつでも頼ってね！」
「理由が可愛いすぎっ」
みんなそう言って慰めてくれる。ありがとう。ごめんね。
「いや〜、Aちゃんは良い子だね〜」
「そうね」
暫くしてからお茶子ちゃんと梅雨ちゃんに言われた。
『うっ、ええっ！？！？い、良い子！？』
私が聞き直すと2人は、うんうんと頷く。
「誰かに優しくされて泣いちゃうって純粋！」
「そこがAさんの良い所ですわ」
「そーそー」
「純粋ガールじゃん！」
透ちゃん、百ちゃん、響香ちゃん、三菜ちゃんが続けて言う。
泣いたらみんなに"泣き虫"って言われそうだと思ってた......。目頭が熱くなってくる。やばい！また、涙出そう！
『あの、顔洗ってきますね！』
私は逃げるように教室を後にした。
−−−−−
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雛(プロフ) - ねねさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言われると嬉しい限りです( ；∀；) お話的には結構オチに近付いてきてるのでこれからも更新頑張らせていただきます！ (2017年9月18日 17時) (
レス) id: b31a2b7c08 (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 最高です！上鳴推しにはたまらんです♪更新楽しみにしています。 (2017年9月18日 3時) (レス) id: 5be3cb0310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛 | 作成日時：2017年8月17日 0時
