情報収集 ページ35
飲料ゼリーを食べ終えて、もう一眠りついた。
『ん......？』
窓がコンコンと小さくノックされる。ああ、鋭児郎か。
「入んぞーって起きてんのかよ」
小さい声で言いながら入ってくる。
『う、ん』
ガサガサとコンビニの袋を持っている。
「ほい、上鳴とか他の奴らも来たがってたけど断っといた。弱ってる姿見られたくねーだろ」
まあ、ね。他のみんなに弱りきった姿見せたくない。嬉しいような寂しいような。
「冷蔵庫に入れてくる」
そう言って台所に行ってしまう。
台所から戻ってきた鋭児郎は床に座り、熱を測ってくれる。
「んー、37.8か」
ちょっと下がったな。頭も結構働くようになってきたし明後日には学校に行ける。遅れを取り戻さないと！
まずは情報を入手しなければ。
『演習試験どーだった？』
「あー......」
言いづらそうにしている。珍しいこともあるんだなあ。
私はプリンを食べながら鋭児郎の答えを待つ。
「2人1組で先生とバトった」
なにそれ。ロボじゃないの？
「今年はロボじゃなくなったんだ。んで、俺は佐藤とペアでセメントス先生とバトった」
『結果は』
「時間切れでダメだった......」
『え！鋭児郎と佐藤くんが！？』
「上鳴・芦戸ペアも校長先生相手に時間切れだった。後はクリアしてた」
ウソでしょ......？つーか、相澤先生は試験終わってから来たのか？
「もう俺は林間合宿に行けねえ......」
絶望しきった顔で私を見る。
『そんなこと言ったら私も林間合宿行けないよ！そもそも寝不足で体調崩すって非合理的過ぎるじゃん！？除籍処分の可能性大なんだよ！でも鋭児郎らは来年の林間合宿は行けるかもしれないじゃん！？まだ希望はあるよ！』
相変わらず私の言ってることはめちゃくちゃだ。
「だな！来年もあるしなー」
いつものように笑う。良かった。
「いやでも除籍処分は流石にねーだろ」
軽くツッコまれる。
『えー無いとは言い切れないよ』
さっきよりプリンが美味しく感じられた。
そこからは2人で他愛もない話をした。
「轟とヤオモモんところクリアすんの早かったぞ」
『やっぱり推薦コンビは凄いね』
「爆豪と緑谷がペアってのは驚いたな」
『緑谷くん爆破されなかった？』
「見た感じ爆破はされてなかったぞー」
平和な空気で心地良いなあ。
「上鳴はAのことどう思ってんだ？」
暫くして鋭児郎が放った爆弾発言。
私の寝不足の日々はまだ続きそうだ。
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雛(プロフ) - ねねさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言われると嬉しい限りです( ；∀；) お話的には結構オチに近付いてきてるのでこれからも更新頑張らせていただきます！ (2017年9月18日 17時) (
レス) id: b31a2b7c08 (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 最高です！上鳴推しにはたまらんです♪更新楽しみにしています。 (2017年9月18日 3時) (レス) id: 5be3cb0310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛 | 作成日時：2017年8月17日 0時
