熱く ページ33
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......だるい。
確か昨日は家に帰って、寝る前にちょーっと上鳴くんのこと考えてたらいつの間にか日付が変わってて気付いたら4時過ぎだった。そっから2時間くらい寝て、今に至るということだ。
もう少し寝てたいけど今日は演習試験だから起きなきゃ。
準備するため、二度寝という誘惑に負けないよう身体を起こす。
あ"ーやばい。
立ち上がるとくらくらする。これあれだ。風邪だ。
今まで風邪なんて滅多にひかない分全身がキツイ。 学校行かないと......。
ふらつく足取りで準備をし終える。と同時に玄関のチャイムが鳴る。玄関のドアを開けるといつもと変わらない鋭児郎がいた。
「おはよ」
『おはようっ』
なるべく笑顔で挨拶し返す。が、じとーっとガン見される。あっ、これ、勘づかれたやつだ。
「Aさ、家帰れよ」
『なっ！なん、ゲホッゴホッ！』
なんでって言い返そうとしたけど咳き込んでしまう。
「なんで、じゃない。5分だけここで待ってろ」
鋭児郎は自分ちに戻る。
そして5分後に袋を持って出てくる。
なに、その荷物の入った袋は？って言いたいのに声が出てくれない。
道端というのを気にせず、鋭児郎が私をお姫様抱っこする。
『は！？ちょっ！』
思わず大声が出る。
「病人は大人しくしてろって。あ、昔みたいにおんぶの方が良かったか？」
『っ、うん......』
道端でお姫様抱っこは恥ずかしい！せめておんぶがいい。
私を1回降ろしておんぶに変える。
私んちに入る時、誰もいないのに律儀に「お邪魔しまーす」なんて言ってる。
さっき大声を出したせいか本格的に辛くなってきた。
無事に自室のベッドに辿り着き、降ろしてもらう。
「よっ、と。熱くねーか？」
『熱くない』
「朝飯食ったか？」
首を横に振る。
喋る気力が段々無くなってきてる。
「腹減ってるか？」
首を横に振る。
「スポドリはじゃねーけど、水置いとく」
『ん』
「ヒヤッとすんぞー」
『え、うあっ！』
熱さまシートをおでこに貼られる。びっくりしたのも束の間。お次は口元を触られる。
「体温測るから口開けろー」
『んんっ』
ほぼほぼ無理矢理と言ってもいいぐらい口ん中に体温計を差し込まれる。
ピピっと音が鳴ると、口から体温計を出す。
「39.2」
えらい高熱だな、自分。
「相澤先生に連絡しといたから、ゆっくり休んどけよ」
そう伝えると私の部屋から出ていった。
いつの間に連絡した？なんて考えることすら今は面倒くさく思えた。今は何も考えずに寝ていたい。
私は眠りについた。
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雛(プロフ) - ねねさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言われると嬉しい限りです( ；∀；) お話的には結構オチに近付いてきてるのでこれからも更新頑張らせていただきます！ (2017年9月18日 17時) (
レス) id: b31a2b7c08 (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 最高です！上鳴推しにはたまらんです♪更新楽しみにしています。 (2017年9月18日 3時) (レス) id: 5be3cb0310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛 | 作成日時：2017年8月17日 0時
