おはよう ページ31
「おはようございます、Aさん」
「おはよ」
教室に入ると百ちゃんと響香ちゃんが挨拶をしてくれる。よし、今だ！笑顔で挨拶！
『おっ、おはよう！』
声裏返った......。2人とも嫌な顔してないかな？ちらりと伺う。
「Aさん......！」
「A......！」
2人が嬉しそうに私の名前を呼ぶ。
『うわわっ！』
ぎゅっと抱きしめられた。そんなに嬉しかったんだ！
「Aちゃんが今タメ口だったー！」
三菜ちゃんが驚いてる。まあ、そうなるよね。中学一緒だった三菜ちゃんにもタメ口になったことないから。
「ずるーい！私も私も！」
三菜ちゃんに言われ、おっはよう、と声裏返りながらも挨拶する。すると他の人も集まってきて、俺も私もって言ってる。そんなにタメ口挨拶って嬉しいもんなの！？
『あ、うう......』
どうすれば良いのか分からず戸惑っている私に、後ろから鋭児郎が声をかけてくれる。
「一旦、荷物置いてこいよ」
ありがとう、鋭児郎。
「に、荷物置いてきます、ね」
私は逃げるようにその場から離れ、自分の席へ向かった。
「はよ、Aちゃん」
自分の席へ座ると目の前には上鳴くんがニコニコして挨拶してくれる。今日も朝から眩しい笑顔ありがとうございます！！
『おはっ、おはよ、う、上鳴くん』
笑顔で挨拶をする。さっきみたいに声裏返ってないけど、ぎこちなさはMAX！
「うん、やっぱこっちの方がいいわ」
ニカッと笑う上鳴くん。もう、好き過ぎる！
嬉しさと恥ずかしさが込み上げてくる。荷物を整理している間も
みんなのもとに行こうとする。が、上鳴くんに腕を掴まれる。
『かみ、』
「......行くなよ」
『え』
「いや、悪ぃ！ほら、みんな待ってんだろ？行けって」
掴まれてた腕が離される。
そして
「俺、試験超頑張るからさ、Aちゃんも頑張れ」
頭をぽんぽんとされる。上鳴くんはすぐに前を向いてしまったから表情は見えない。
───そういうことされるとちょっとだけ期待しちゃうじゃんか......。
私はみんなのもとに戻って挨拶をする。その間も上鳴くんのことを考えてたのは私だけの秘密。
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雛(プロフ) - ねねさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言われると嬉しい限りです( ；∀；) お話的には結構オチに近付いてきてるのでこれからも更新頑張らせていただきます！ (2017年9月18日 17時) (
レス) id: b31a2b7c08 (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 最高です！上鳴推しにはたまらんです♪更新楽しみにしています。 (2017年9月18日 3時) (レス) id: 5be3cb0310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛 | 作成日時：2017年8月17日 0時
