図書室 ページ27
.
職場体験が終わったと思ったらもう期末試験かあ。
水族館行った日から上鳴くんとあんま話してないんだよね。上鳴くんも忙しそうだったし、職場体験もあったし仕方ないよね。
鋭児郎は爆豪くんに勉強教えて貰ってるみたいだから、1人で図書室にでも行こうかな。
図書室の扉を開けるが誰もいない。
え、誰も使ってないの？貸し切り状態？嬉しいような、嫌なような。
なんか広い図書室に1人って寂しい気もするけど、取り敢えず勉強しよ。
そう思い、本棚へ参考書を取りに行く。
よっ、と。腕を伸ばし参考書の背表紙に手を掛けようとする。
するとそっと、手が重ねられる。
『っっっ！？！？！？！？』
思わず振り返るとそこには、私が取ろうとしてた参考書を持ってる上鳴くんがいた。
「っと...なんか、ごめんな」
苦笑いする上鳴くん。寧ろ、私のほうこそごめんなさい！
『や、あの、私のほうこそごめんなさい！』
私はお辞儀をする。
「いやいや！Aちゃん悪くないから顔上げて」
頭上から上鳴くんの優しい声がする。私は顔を上げる。
「あのさ、今日っつうか今から、Aちゃんのご都合がよろしければ、俺に勉強を教えてください」
今度は上鳴くんが頭を下げる。私はその姿を唖然と見るしかなかった。え、上鳴くんが私なんかに頭を下げてる？？
『上鳴くん！あ、頭上げてください！勿論、教えますから！』
私はわたわたして言う。響香ちゃんみたいにズバッと言えたらな......。
「まじ！？ありがとな！」
いつもの様にニカッと笑う上鳴くん。その表情は何度見たって可愛くて眩しくて。
ああ、やっぱり上鳴くんのことが好きだ。
よし、と上鳴くんが椅子に座る。私も座ろうとしたら止められる。
「
上鳴くんの隣を勧められる。教室と違ってふかふかしている椅子をぽんぽんと軽く叩いてる。
『え、あっ』
このチャンスを逃しちゃダメだ！と思い隣へ座る。上鳴くんといるだけで全身が熱いよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雛(プロフ) - ねねさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言われると嬉しい限りです( ；∀；) お話的には結構オチに近付いてきてるのでこれからも更新頑張らせていただきます！ (2017年9月18日 17時) (
レス) id: b31a2b7c08 (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 最高です！上鳴推しにはたまらんです♪更新楽しみにしています。 (2017年9月18日 3時) (レス) id: 5be3cb0310 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雛 | 作成日時：2017年8月17日 0時
