アクアリウム ページ25
「あ、ジンベエザメだ」
『ふわ〜、大っきいですね！』
館内に入ると先ず、大きなジンベエザメがお出迎えしてくれた。
あんまり人が多くないから、結構ゆっくりと見れそうだな。
「やっぱでっけーな、俺もこんぐらいデカかったなぁ...」
上鳴くんはジンベエザメを見ながら、空いてる左手を口に添えて小さい声で呟く。背があんまり大きくないの気にしてるのかな。ふふ、可愛いなぁ。
『上鳴くんは今のままで充分ですよ』
「え」
『や、その、今のままだと上鳴くんと目線が近いのでっ......私としては、今のままで、充分、ですっ』
繋がれていた左手の熱が無くなる。
つまり、上鳴くんの手が離れたんだ。
「あの、さ」
上鳴くんがいつもより低い声で話しかける。
『っはい』
情けないけど声が震えてた。私が悪いんだから謝らないと......。
ぽん、と頭に上鳴くんの手が置かれる感じがした。
「あんま、そういう可愛いらしいコト言わないで欲しい......です」
頭をくしゃっと撫でられる。
『っ！！』
嬉しいのと恥ずかしいのと照れが混ざって下を向いてしまう。
「照れてんの？」
そう聞かれ、顔を上げる。私の視界には、悪戯に成功した子みたいにニヤリと笑う上鳴くんが映った。ああ、そんな表情ですら可愛く思える。
『頭を撫でられたら、誰だって......照れますよ』
上鳴くんの綺麗な
「そっかあ、Aちゃん照れてるんだあ」
へにゃあって笑う。
なにそれ！そんな表情初めて見た！可愛い過ぎるよ、上鳴くん......。
私の心臓は本当に爆発しそうなる。
『〜っ！あのっ』
「じゃ、まだ他の見に行くぞ！」
ぎゅっと握られる私の左手。
ついさっきの表情を見せた時、
上鳴くんの顔がほんのちょっと赤かったのは気の所為だよね？
今はこの水族館を楽しむんだ。
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雛(プロフ) - ねねさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言われると嬉しい限りです( ；∀；) お話的には結構オチに近付いてきてるのでこれからも更新頑張らせていただきます！ (2017年9月18日 17時) (
レス) id: b31a2b7c08 (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 最高です！上鳴推しにはたまらんです♪更新楽しみにしています。 (2017年9月18日 3時) (レス) id: 5be3cb0310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛 | 作成日時：2017年8月17日 0時
