左手 ページ24
ついに上鳴くんとお出かけ(透ちゃん曰くデート)の日になった。
昼からだっていうのに楽しみ過ぎて朝の4時前に目覚めた。まあ、いつも通り植物に水分と養分を与えてから6時間ほど話して過ごしてたんだけどね。
時刻は12時ちょっと過ぎ。楽しみっていうのもあるけど、上鳴くんを待たせたくないから私は予定より早めに駅に着いた。
さて、上鳴くんを待ちますか。
はああああ、緊張する。昨日、透ちゃんを待ってる時も緊張したけど、比じゃないくらい手汗ヤバイ！！寝癖付いてないよね？上鳴くんの横を歩くんだからちゃんとした格好じゃないと！
上鳴くんの私服ってどんなんだろ？初めて見るから楽しみだな〜。オシャレなイメージが強いや。流行り物とかさり気なく使っていそう...。
「Aちゃん？」
『へ』
かっ、かかかかかかかかみ上鳴くん！？！？えっ！？早くない？？まだ12時23分だよ！？
っていうか上鳴くん普通にかっこいい！白いTャツと薄手のロングカーディガン。黒いスキニーパンツ更にに爽やかなイケメンに見える。ああ、かっこいい......！！
私が黙って見蕩れてると、上鳴くんは手で口元を隠し黙ってしまう。
ほんの僅かな沈黙だけど、私は耐えきれず話しかける。
『あのー「あ、悪ぃ。待たせちまったな」
『えっ、あ、待ってないですよ！』
「そっか！じゃ、行こうぜ」
ぎゅっと手を握られた。
めっちゃ自然な流れだった......。流石上鳴くんだ！
なんて1人でプチ感動した。
歩いてる間、上鳴くんは常に車道側で、話を盛り上げてくれた。そういうさり気ない気遣い出来る所がモテるんだろうな。私、手汗大丈夫かな？
○○駅から徒歩10分程で着いた。
『うわあ〜〜〜っ』
思わず声が出る。
「広くて逸れると危ないから手繋いだままでもいいか？」
『はい！全然いいですよ！』
なんて答えたけど、私、手汗大丈夫か！？大丈夫じゃないや！！
「あのさ、俺、手汗やべえんだ。ごめんな。気持ち悪かったら離していいから」
申し訳なさそうに謝る上鳴くん。
私の手を握る力が弱くなる。
──そんなの嫌だ。
ぎゅっと握り返す。
「うぇっ」
『私も手汗ヤバイです！それに、上鳴くんと手繋いでいたい、です』
顔赤くなってるけどそんなこと気にしてられない。
チラリと横にいる上鳴くんの方を見る。
「じゃ、このままでいい、のか？」
『っはい』
そうして私達はしっかりと繋いだ手のまま、水族館に入場した。
───ああ、私の左手の温度と心拍数が急上昇している。
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雛(プロフ) - ねねさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言われると嬉しい限りです( ；∀；) お話的には結構オチに近付いてきてるのでこれからも更新頑張らせていただきます！ (2017年9月18日 17時) (
レス) id: b31a2b7c08 (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 最高です！上鳴推しにはたまらんです♪更新楽しみにしています。 (2017年9月18日 3時) (レス) id: 5be3cb0310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛 | 作成日時：2017年8月17日 0時
