応援 ページ16
折角、百ちゃんが[創造]でチアガールの衣装を出してくれたのに上鳴くんと峰田くんの嘘だったなんて......。お腹丸出しの服なんて水着以外で着たことないから恥ずかしい。
やっぱり、上鳴くんもこういう服好きなのかな......？
ハッ！閃いたと同時に私は携帯を取り出し、上鳴くんのトーク画面を開く。
私たちはレクリエーションの間は、チアガール衣装を着て応援をした。だって、勿体無いし普段なかなか着れないから貴重な体験としてね！
レクリエーションが終わり、更衣室でみんなジャージに着替える。
でも私だけはまだチアガール衣装のまま。
「A、着替えないの？」
疑問に思った響香ちゃんに言われる。
『はい、もう少しこの格好で......』
そうなんだ、と響香ちゃんは言う。
響香ちゃんの質問に答えた私は、自分の携帯を見る。画面には【新着メッセージがあります】と表示されてた。
『すみません！ちょっとトイレに行ってきます！先に行っててください！！』
私はチアガールの衣装のまま慌てて更衣室から出た。
そして上鳴くんの待ってる場所へ向かう。
「お、来た来た」
私に気付いた上鳴くんは手をひらひらっと振ってくれる。その仕草が可愛い！なんて本人には言えない。
『すみませんっ！待たせちゃいましたか！？』
「待ってねーよ。さっきまで常闇がこの木の上にいたんだぜ」
「──────」
『え？』
小さな声で呟かれた。
「で、なんか用があって呼び出したんだろ？どうしたんだ？」
上鳴くんはいつも通りの声量に戻り、尋ねる。
『あっ......あの！ほんっっとに、大した用じゃないんですけど......』
私は勇気を出す。手汗ヤバイ！全身が熱い。
『本戦頑張ってください！私、上鳴くんのことすごく応援しています！！』
チアガールのポンポンを2つとも胸の前で軽く揺する。
「......！！」
上鳴くんは何も言わない。もしかしてダメなやつだった！？どっ...どうしよう！？上鳴くんの機嫌損ねちゃった！？
「わざわざ、それのために呼んだのか？」
いつもと違う少し低めの声。表情はちょうど木の影で見えないけど。
『はい、そうです......。あの、迷惑でしたか？』
私は恐る恐る聞く。
「いや、全然迷惑じゃねーから！寧ろ嬉しいし！だからそんなカオすんなよ...」
少し口をとんがらせて、くしゃっと私の頭を撫でる。どこか優しい手つきだった。
「ありがとな、A」
──やっぱ好きだ
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雛(プロフ) - ねねさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言われると嬉しい限りです( ；∀；) お話的には結構オチに近付いてきてるのでこれからも更新頑張らせていただきます！ (2017年9月18日 17時) (
レス) id: b31a2b7c08 (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 最高です！上鳴推しにはたまらんです♪更新楽しみにしています。 (2017年9月18日 3時) (レス) id: 5be3cb0310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛 | 作成日時：2017年8月17日 0時
