第4話 ページ7
【壮吾】
ご飯を食べ終わり現在自由時間。
壮吾「なぁ、和哉〜」
和哉「……何。」
壮吾「ちょっと洸希達がひどいんだよ〜」
と和哉に話を振る。
しかし和哉は心做しか顔が紅い。
壮吾「ん？和哉熱でもある？」
なんて言いながら和哉のおでこに手を当てた。
しかし和哉はますます顔が紅くなりおかしい。
和哉「…っ。もういいでしょ。」
と俺の手を払う。
何かあるのか？
と思いつつ和哉が大丈夫ならいいだろうと俺は洸希の方に歩いていった。
チラッと和哉の方を見ると
少し悲しい顔をしていた。
のは気のせいか？
颯「ねぇちょっとみんないいかな？」
颯くんの声が部屋中に響き渡る。
毅「どした？」
颯「ちょっと話したい事があって…」
と颯くんに手招きされみんな集まる。
俺は自然に和哉の隣。
和哉「っ。」
俺が和哉の方を見ていたら目が合った。
しかし和哉は俺の顔を見るなり顔を歪めた。
そんなに俺が嫌いなのか？
まぁまずは颯くんの話を聞かなきゃ。
ジャン「で、何？話って。」
颯「俺達。ここから脱出しないか。」
洸希「はぁ？」
彪馬「颯くん何言って…」
颯「馬鹿なことは分かってる。けど俺たちこんな不自由な世界に居てこの先何も無いなんてことは無い。
むしろ何があってもおかしくない。」
颯くんから出た言葉は淡々としていてみんな聞き入ってしまった。
だからと言って。
楽「でも、そんな事出来ないんじゃないの？」
颯「昔は本当に頑張った。ファイヤーで脱出してみた。
けど出来なかった。
でも、それだけで諦めるのは違うと思う。
分かるでしょ。
みんな悔しいでしょ。」
今まで口を開いてなかった玲於くんが話し始める。
玲於「いいんじゃないかな。」
和哉「玲於くん？」
玲於「たしかに。無理だと思う。
でも１％“も”確率があるのに諦めるのは違う。
この9人で力を合わせれば行けると俺は思う。」
前ファイヤーから聞いた脱獄劇は本当に酷いものだった。
あともう少しの所で首輪を締めてくる。
そんな姑息な真似をする支配者にずっと従ってきた。
けどもう。
楽「俺、脱出したい。」
毅「楽…」
楽「だって、もうこんな生活ゴメンだよ…」
楽が放った言葉から皆話し始める…
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作者名：ルテラ | 作成日時：2019年1月27日 9時
