第20話 ページ23
【ジャン】
お風呂に入りまた各自好きなことを始める。
そういえば壮吾なんか言おうとしてたな…
そう思った俺は壮吾に問い掛けてみた。
ジャン「なぁ、壮吾。」
壮吾「…何？」
ジャン「さっきなんか言おうとしてたよな？
あれ、なんだったんだよ。」
壮吾「皆には関係ないよ。」
ジャン「関係無くても、聞いておきたい。」
壮吾「……麻酔の件でアイツに言ったやつを俺は知ってる。」
ジャン「誰だよそれ。」
壮吾「……ごめん。それは言えない。」
ジャン「なんでだよ！！」
壮吾「ジャンくん…」
ジャン「そんなに俺らが頼りないか？
そんなに俺らに言いたくないか？
もうちょっとは頼れよ！！
自分で抱え込まずに吐き出せよ！！
そうじゃないとお前…いつか壊れるぞ！！」
自分の気持ちが先走って壮吾を圧で押してしまった。
壮吾「…俺は、みんなの事をちゃんと頼ってる。
みんなにちゃんと吐き出してる。
けど、これだけは言えない。
ごめん。」
と壮吾は一言だけ言うとまた元の場所に戻ってしまった。
少し頭を冷やしたくて寝室に行くと毅が先にベッドで寝ていた。
寝顔はあまり幸せそうには見えなくて
すごく、苦しんで、もがいて、助けを求めているようだった。
俺達ってこんなに団結力無かったっけ。
頼りないっけ。
言いたいように吐き出せないっけ。
俺たちの知らないところで
一人一人が毅の様に、壮吾の様に苦しんでるのかな。
もしかしたら俺もいつかそんな日が来るのかな。
そんな現実から目を背けたくて
今日は早く寝ようと布団に手をかけた
今日この頃。
--------ｷﾘﾄﾘ線--------
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明日から携帯が修理で使えなくなるので10日まで更新出来ません！！
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作者名：ルテラ | 作成日時：2019年1月27日 9時
