第14話 ページ17
【洸希】
何かおかしいと思って
ドアに耳を付ける。
最初の方は聞き取れなかったけど
だんだん聞こえるようになって。
玲於「――――
楽立てる？」
楽「今はちょっと…」
毅「そりゃそうだよな。
足が痛そうだもん。」
そこから先は聞き取れなかった。
足が痛い？
立ち上がれない？
なんで？
どうした？
と寄ってきたみんな。
今聞いたことを話すと。
彪馬「け、ケガ！？」
和哉「俺が言わなければ…」
壮吾「和哉は何も悪くないよ。」
やっぱり怪我が酷いのかな。
彪馬「なんで怪我なんかしたんだろう？」
洸希「麻酔ってどこにあるの？」
和哉「棚の上。
俺らの背じゃ届かない所。」
台を使って取ろうとしたらそこから落ちた？
壮吾「落ちたのが妥当だね。」
和哉「だから立ち上がれないって…」
彪馬「楽ー！！！！」
と寝室に駆け込む彪馬。
でも俺らは1歩も前に進めなくて。
何故か動けなくて。
奥から聞こえた会話は
玲於「彪馬！！！」
毅「おまっ、入るなって言っただろう！」
ジャン「彪馬。」
彪馬「うっ…らくっ…」
颯「よしよし。」
珍しく怒っている玲於くん、毅くん、ジャンくん
楽の名前を呼んで泣いている彪馬。
彪馬をなだめる颯くん。
あの中で一体何が…？
和哉は怖くなったのか壮吾の腕を掴んでいた。
和哉だってまだ12。
大人な外見でもまだ中身は子供。
和哉「楽は…」
壮吾「和哉大丈夫だよ。」
洸希「彪馬…？」
俺が彪馬の名前を呼ぶと
【ガチャ】
毅「もう。お前らも入れ。」
壮吾「え。いいの？」
玲於「バレちゃったしね。」
バレた？
何が？
2人に言われた通り寝室に入ると
目を疑う光景が待ち受けていた。
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作者名：ルテラ | 作成日時：2019年1月27日 9時
