第13話 ページ16
【壮吾】
何かおかしい。
いつもは皆で食べるご飯も
二手になって別れてる。
楽に会いたいと言っただけで
玲於くんをイラつかせた。
なんでこんなにも上手くいかないんだろう。
彪馬は誰よりも皆のことを平等に見ていて。
洸希は脱獄には参加出来なくて縛られている。
和哉は何故か俺と喋ると顔を歪ませる。
楽は窓辺に来た猫とよく一緒に日向ぼっこしている。
そんなサンダーと
年下想いなファイヤー。
なんでこんなにも亀裂がはいるんだろう。
洸希「楽。やっぱり失敗したのかな。
和哉が言わなければ。」
なんてデザートを食べながら言う洸希。
それを言えば
和哉「俺が悪いんだよ。」
と自分を責める和哉。
彪馬「和哉は悪くない！」
その2人の喧嘩がヒートアップする前に仲裁に入る彪馬。
それなのに。
俺は何も出来ない。
玲於くんみたいに優しくない。
毅くんみたいに瞬時に周りを見て判断出来ない。
ジャンくんみたいに落ち込んだ時に励ませない。
颯くんみたいにいざと言う時咄嗟に発言出来ない。
洸希みたいにカッコよくもないし
彪馬みたいにいつも笑顔で居られない。
和哉みたいに毒舌だけどみんなを心配出来ない。
楽みたいにみんなから愛されない。
そんな俺は必要か？
分からない。
彪馬「ご馳走様！！」
洸希「デザート届けてあげよ！」
と寝室に走っていく彪馬と洸希。
その時。
【ガチャ】
毅「デザート忘れてた。
洸希、彪馬持ってきてくれたの？
ありがとう」
と満面の笑みの毅くんは
洸希が手に持っていた5つのデザートをひょいと持ち上げて
また寝室に入っていった。
彪馬「ちぇ。」
と鼻垂れる彪馬。
なんであんなに隠すんだろう。
見られてはいけないものがあるのか？
洸希「…。」
真面目な顔をしてドアに耳を付ける洸希。
盗み聞き？
洸希「…。！？」
ビックリしたような顔をしてこっちに来る洸希。
和哉「どうしたの。」
洸希「楽。怪我してるみたい。」
怪我？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルテラ | 作成日時：2019年1月27日 9時
