第10話 ページ13
少しguroな表現ありますので
苦手な方は飛ばして下さい。
【毅】
全員「ただいま〜」
と呑気に帰ってきた俺ら。
ジャン「毅〜。寝室までGO」
とみんなから上着や服などを渡された。
そういや今日は俺が洗濯だっけ。
そう思いながら寝室へと足を運ぶ。
ドアを開けると隅で小さくなっている
毛布の塊があった。
それは…
毅「楽？」
楽「うん…」
楽だった。
この感じは失敗したんだろうな。
毅「やっぱりダメだったか…。
俺らが楽に頼りすぎた。
楽ってなんでも出来るからな…
ちょっとやそっとの事で挫けないと思って…」
話していた時。
毛布から微かに足が見えた。
その足は怪我をしていた。
これはただ事ではないと思い、
すぐに毛布を楽から剥がす。
その姿は。
毅「っ。」
楽「毅くんっ…」
ボロボロになった楽の姿があった。
服は切り裂かれ、手や足はアザだらけ。
顔は涙でぐちゃぐちゃの状態。
やろうとしてたことが勘づかれてたいばつをされたんだろう。
毅「ごめんっ。」
俺は強く楽を抱き締めた。
守ってやれなくてごめん。
助けれなくてごめん。
終わったあとに気づいてごめん。
そんな意味も込めて。
楽「毅くんっ。痛いw」
と笑ってくれるけどそんなの俺には逆効果で。
毅「ファイヤー呼んでくる。」
と言い毛布をまた被せる。
寝室から出ると
玲於「うわっ！強っ！」
颯「また負けた〜」
ジャン「勝った〜！」
と呑気にカードゲームをしている人が3人。
彪馬「壮吾のダジャレまで！3！2！1！」
壮吾「海苔を食べてノリノリになろう！」
洸希「つまらんw」
和哉「いいと思う…」
壮吾のダジャレに対して感想を言っている人が4人。
カードゲームをしている3人に声を掛けた。
毅「おーい。」
颯「毅！」
ジャン「一緒にやろうぜ！」
毅「ちょっと3人に見てもらいたいものがあるんだ。」
玲於「なに？」
なんだ？と俺についてきた3人。
寝室に入ると
玲於「楽？」
ジャン「どうだった！」
颯「取れた？」
楽を心配する玲於と
興奮ぎみの2人。
毅「ジャン。颯、楽の状態を見て。
楽。毛布取るよ。」
と聞くと頷く楽。
毛布を取ればまた苦しそうな楽が視線の先に入る。
玲於「だから言ったんだ…。」
ジャン「楽。」
颯「酷い。」
楽「ごめんなさい。」
玲於「楽は何も悪くないよ。」
と優しいお母さんのような温もりで笑いかける玲於に
一緒に笑いかける楽。
仲間っていいな。
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作者名：ルテラ | 作成日時：2019年1月27日 9時
