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「スニョン先輩って可愛いよね」
帰り道、今日はスングァンとリアはバイトがあるため先に帰っていて
2人で駅まで歩いている途中、Aが言った。
vn「うん、確かに子どもっぽいところとかあって可愛いかも」
「…それでも部長やってたり、ベース弾く時はそんな人格感じないぐらいカッコよくなっちゃうんだもんなぁ、」
vn「それ、そのまま先輩に言ったらもっと喜ぶんじゃない?笑」
「いやっむりむり!なんか恥ずかしいじゃん…」
Aは人とコミュニケーションを取ることが少し苦手だと自分で言う。
こうやって心の奥にある本音は、その時の場面では出てこないらしく、でも僕らと話すときには素直に話してくれる。
「ハンソルは、推しの先輩みたいな人はいなかったの?」
vn「んー特には。バンドの雰囲気に憧れてって感じだったし…」
「そうなんだぁ、でもなんかそんな感じする笑」
ふふって前を見ながら微笑むA。
Aとの帰り道は、空気がふわふわしてて落ち着いて居心地が良い。
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駅に着いて同じ方向の電車に乗り、僕は2駅目で降りる。
「じゃあ、またねハンソル」
vn「うん、また明日。気をつけてね」
Aは少し遠いところから来ていて登校に1時間かけている。
ホームに降りて、閉まる扉ごしのAに手を振れば、ニコッと微笑んで少し控えめに手を振りかえしてくれる。
…周りから見たらカップルに見えたりするのかな?
でも、僕たちの関係はそんなんじゃなくて居心地の良い友達。
そんなこと当たり前だったし、この関係とAに対する気持ちに変化が現れるなんてこの時もまだ思ってもいなかった。
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作者名:ぱぷめろ。 | 作成日時:2021年12月9日 1時