気付いたら、独占欲。 (ページ20)

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ria「可愛いから大丈夫だって！」

Aがアリス姿になったリアに背中を押されながら教室に入ってきた。

2人は髪を少し巻いていて黒のリボンのカチューシャも付けている。

sg「めっちゃカワイイ…」

隣にいたスングァンがボソッと呟く。

お揃いの格好をした2人はたしかにかわいい。

「こんな短いなんて聞いてないよ…」

僕たちのそばにきたAは、手を後ろに回しスカートを押さえている。

sg「2人とも可愛い！」

vn「うん、可愛い、似合ってるよ」

ria「でしょでしょ〜？！ほらA、スングァンとハンソルも可愛いっていってるよ！」

僕たちとリアの言葉は届いていないのか、ずっと丈の短さを気にしているA

「…ねぇ、これ短すぎだよね？」

いつも制服や衣装のスカートは膝丈かそれより少し上ぐらいの長さのAには、たしかに短すぎるとも言える丈。

ria「もーう、さっきからそればっかり〜！Aは脚が綺麗なんだからもっと見せてもいいぐらいよ？？」

「そんなことないって…なんか落ち着かない…」

あまり意識して見たことがなかったAの脚をリアの綺麗だという言葉からチラッと見てみると、たしかに綺麗だった。

「…ハンソル、あんまり見ないで…見苦しいのは自分が一番わかってる…泣」

チラッと見てたつもりが、意外と長く見ていたらしい。

vn「いや、そうじゃなくて…本当に綺麗だなって…」

つい、本音を言ってしまったけど、よくよく考えたら異性の脚を見て綺麗は、アウトか？と今の発言をちょっと後悔。

気持ち悪がられたかなとAの表情を窺うと、少し顔が赤くなって俯き気味。

sg「ちょっとハンソラ！Aに何言ったの！Aのお顔がりんごちゃんになってるよ！」

ria「はい！スングァンさん！Aの脚が本当に綺麗だなって言ってました！」

vn「いや、ごめん、なんか変なこと言った…」

ria「わかるよA、ハンソルの一言には破壊力がありすぎるよね、照れちゃうよね」

どういうことだろうと思っていたら、それが顔に出ていたのか

sg「ハンソルはお世辞とか言わないから、ドストレートに褒められると照れちゃうんだよ」

と耳元でスングァナに言われた。

そうなのか？と思いながら

嫌な気持ちになっていないならよかったと安堵した。