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dn「A先輩〜!!」
1曲目が終わり、スニョン先輩とバトンタッチしたAがベースストラップにワイヤレスを取り付け、準備をしだすなり、すぐに叫び始めるディノ。
それに気づいたAは、こちらを見て、照れ臭そうに微笑んでいる。
…動画でも撮っておこうかな。
僕はディノの後ろに行き、応援するディノとベースを弾くステージ上のAが映る位置に移動して、スマホを準備し、スタートボタンを押した。
〜〜♪♪
穏やかでふわふわした雰囲気のAが、低音のベースを弾く姿はギャップがありすぎる。
と、ステージ上のAの姿を見るたびに感じる。
『え、あれ同じクラスのAちゃん?』
『うそ、軽音楽部だったんだ、めっちゃ意外』
たまたまステージを見にきた同じクラスの男子の会話を聞き流しながらも、動画を撮っていたら
画面越しにふと、Aと目が合った。
スマホを右手に持ちながら、左手で手を振ってみたら
それに応えるようにAは僕に笑顔を向けた。
『…えっ、今俺のこと見てた?』
『ばか、そんなわけねえだろ!』
『…めっちゃ可愛かったんだけど、、?!』
後ろからそんな会話が聞こえてきた。
いやいや僕のこと見てたんだけどね?と思いながらも
いつもは感じたことない、心がざわっとした感覚。
…なんだこれ、?
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3曲目は僕の出番で、Aからワイヤレスを受け取りバトンタッチをする。
vn「A、カッコよかったよ」
とこっそり伝えると「ありがとう」と嬉しそうに微笑んだ。
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作者名:ぱぷめろ。 | 作成日時:2021年12月9日 1時