12 ページ13
___
ステージ発表。
1番最初の曲を演奏するのは3年生の先輩達だ。
自分の出番じゃないときは、ステージ下に行って、見にきた生徒と混じりながらペンライトを振ったり名前を呼んだりして盛り上げるのがうちの部活ではあるあるで…。
まだ出番ではない、僕とAとソラちゃんとディノは一緒にステージ下に行き、ベース側の前で待機する。
ユアちゃんは、照明の担当だったらしく、照明の方に行っている。
「わっ、すごい……!」
vn「おーー、すごく凝ってるね…」
ソラちゃんが持つ"スニョン先輩"と書かれたボードは、気持ちが込められていることがよくわかるぐらい丁寧に可愛く作られていた。
「これ、時間かかったでしょ?」
sora「はい…結構かかっちゃいました(笑)
でも先輩たちのこと考えてたらあっという間に終わっちゃいました…!」
「えぇ…もうソラちゃん可愛すぎるっ…
スニョン先輩、すぐに気付いてくれるよ!」
〜〜〜♪♪
そんな会話をしているうちに、一曲目の前奏が始まり、ステージの幕が上がった。
「あっ…!スニョン先輩…!」
Aは声を張り上げて叫ぶタイプではないから、隣にいる僕に聞こえるぐらいの声でそう呟くと隣にいるソラちゃんのボードをペンライトで指して気づいてアピールをしている。
しばらくしてソラちゃんのボードが目に入ったスニョン先輩は、かっこよく笑っていた表情から、一瞬目を見開き、嬉しそうにはにかんだ後、「ありがとう」とソラちゃんに向かって口パクで伝えていた。
sora「…先輩、、私今日が命日かもしれないです」
「…うん、あんなことされたら心臓もたないよ、スニョン先輩さすがすぎる…」
Aは、顔を赤らめて嬉しそうにしているソラちゃんに共感しながら、「よかったね!」と自分まで嬉しそうにニコニコ笑っている。
dn「…僕もあの技、真似します…!」
どうやら僕の隣にいるディノは、自分が先輩になったときようの技をスニョン先輩から得たみたい。
「…あっ、私次だからそろそろ行かなきゃだ!
…またあとでね!」
曲の終盤に差し掛かったところでAはステージ裏へと向かっていった。
隣にいるディノの手にはさっきまで持っていなかった、"A先輩"と書かれたボードがあった。
vn「…わぉ、みんな天才なの?」
Aのボードもこれまた、丁寧にかつ目立つように可愛らしく作られていた。
16人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱぷめろ。 | 作成日時:2021年12月9日 1時