ウチの叔父さんが推し声優さんなんて聞いてない!! １

引っ越し ページ2

Aside

朝、起きてリビングに行くと真剣な顔をした父さん達が居た

貴『父さん達どうしたん?そんな真剣な顔して?』

父「A、父さん達明後日から海外赴任する事になったから東京に居る兄貴の家に引っ越してくれ」

貴『はっ?何でなん?てか、明後日は柚那と倉敷のコスイベ行くって云ったし、学校は?ウチの高校何か知っとるじゃろ?工業高校!!普通科行けって云われても無理よ!2,3教科2年分習って無いんじゃけん。てか、ウチ叔父さんに会った記憶が無いんなどんなんじゃけどどんな人なん?』

父「Aも知っとる人」

貴『はぁ?答えになっとらん。じゃぁ、叔父さんの職業は?』

父「脚本家、演出家、俳優、声優、コピーライター、デザイナー」

貴『はぁ?嘘付かんでええんよ』

父「噓じゃないからAの思ってる人の名前云って」

貴『浅沼晋太郎くん』

父「正解。父さんの兄貴は浅沼晋太郎だよ。もう、連絡して一緒に住んでもいいって」

貴『無理なんじゃけど。神の聖域に上がるの』

父「兄貴に連絡してやろうか?」

　 purrrrrpurrrrr

父「あっ、もしもし兄貴?明後日の事を直接Aに話して欲しいんだけど良い?俺が云っても信じてないから。分かった、ありがとう今変わる。A兄貴が話したいって」

父さんからスマホを受け取り恐る恐る話す

貴『もしもし、変わりました…Aです』

晋【「あっ、もしもしAちゃん久し振りって云っても覚えてないよね。晋司の兄の晋太郎です」】

貴『…………』

晋【「Aちゃん?」】

貴『……ごっ御免なさい。話は父さんから聞きました。本当に良いんですか?』

晋【「全然、良いよ!後、敬語は外して一応家族なんだから」】

貴『無理です。恐れ多いです。父さんに返しますね』

本物のしんたくんの声じゃんと悶えていたら電話が終わった

父「と云う訳だから荷物纏めて。引っ越し業者が今日来るから。で、明後日は兄貴が仕事休みだから迎えに来るって」

貴『荷物は良いとして迎えに来る?!何処に?』

父「此処だって」

貴『ダメ此処から東京までは遠いし明後日は倉敷に居るけぇ帰り遅いから大丈夫って云っといて』

父「分かった」

父さんの返事を後にして荷物をジャンル毎に纏め段ボールにはタグも付けた。

貴『父さん、荷物纏ったから玄関に置いとくよ。後、しんたくん何て云っとったん?』

父「倉敷に迎えに行くって。後、LINEあげたからそろそろ、兄貴から来ると思う」


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