SCARS～最強のヤンキー達～ (ページ23)

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22話ページ23

そして、時は経ち1ヶ月後

今日はコンクール本番の日

会場へ着くとたくさんの人が最終確認をしていた

そこには優里亜もいた

もちろんお母さんも...

みんな見に来てくれている

付き添いにはお兄ちゃんが来てくれた

優里亜たちには決して目を合わせないようにして

今自分ができる演奏ができるように

とにかく集中した

そして次は私の番

｢30番重岡Aさん、曲は華麗なる大円舞曲です」

名前を呼ばれたから私はステージへ

すると一部がざわついた

｢重岡？｣｢あの重岡グループの？｣

｢でも、長男と長女って家出したんじゃ...？｣

そんな声が聞こえた

でもそんなこと私は気にしなかった

ステージの真ん中でお辞儀をしたとき

望たちが｢頑張れ！｣って口パクで言ってくれたから

自然と笑みがこぼれた

そして、思いっきり集中してピアノを弾ききった

自分ではやりきったと思う

そして次は優里亜の番

ちょうど舞台袖にはけた時

優里亜から視線を感じたが正直気にしなかった

そして結果発表

結果は...

なんと優勝でした！！

優勝した人には賞金100万円が送られる

そのお金の半分は生活費に回して

残りはみんなで盛大にご飯を食べた

そして、帰ろうとすると誰かに呼ばれた

｢ねぇ｣

そこには優里亜とお母さんがいた

みんなには少し時間がかかるからと言って

先に帰ってもらったから今はお兄ちゃんと2人

優里亜｢ねぇ、なんであんたが優勝なわけ？｣

『は？』

いやいや、いきなり来るなり愚痴かよ

優里亜｢私は絶対優勝候補って言われてたのに
なんであんたが優勝なのって聞いてるの！｣

『そんなこと私に言われたって困る』

母｢あなたのせいで優里亜は恥をかいたのよ！」

大毅｢は？それはおかしいんちゃうん？｣

大毅｢Aは努力をしてたんや
それがこの結果やろ」

優里亜｢なに？お兄ちゃんまでそいつの味方なの？｣

大毅｢当たり前やろ、俺はこの家が嫌いだから
家を出たんや｣

大毅｢Aも同じや」

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