SCARS～最強のヤンキー達～ (ページ12)

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11話ページ12

百ちゃんとは中学2年生の時に出会ったんだ

私は自慢じゃないけど
聖女の中でも成績はトップだった

もちろん、親に厳しく言われていたから
言葉つかいや礼儀や作法には気をつけていた

今思えば正直言ってバカバカしい

でも親達は私が中学に上がってから
とても厳しくなった

小さい頃から多少は言葉つかいとか
気をつけろとは言われていたけどそれ以上に

それから成績が少しでも落ちたら怒られて

成績が上がったり首位を取ったとしても

当たり前のことだと言って
褒められたことなんかなかった

友達とだってたくさん遊んだり
出かけたりしたい年頃

でも門限は4時半

小学生よりも早い

私が帰る頃はまだ小学生たちは遊んでるんだもん

そんな親に縛られた生活が正直言って疲れたし
ストレスだし耐えられなくなったんだ

お兄ちゃんもこんな生活に
耐えられなくなったんだろう

お父さんの会社だって本当は
お兄ちゃんが継ぐはずだった

でもお兄ちゃんも中学卒業と同時に出ていった

そりゃ普通に考えてこんな生活耐えられない

そんなこんなで自分の部屋に戻って
なんとなくテレビをつけてみたら

マジすか学園っていうドラマがやってたんだ

マジ女のヤンキーっていうものに
私はなぜか少し憧れを抱いたんだ

そこからだんだんグレていって
夜遊びも日常茶飯事に

でも、学校のみんなには何かプライドがあったのか
バレたくないと思った

だから、グレたとしても学校ではもちろん、
見た目もお嬢様を演じてた

そして、中学卒業と同時に
お兄ちゃんと同じようにこの家を出よう
自分の中でそう誓った

ある日の夜、外をぶらぶらしていたら

？｢あんたみたいなお嬢様がこんな夜に
ふらついてたら危ないで～｣

『別に関係ないじゃないですか』

？｢なんやねん笑笑」

？｢なんか悩み事か～？笑」

なんかやたらと絡んでくるこの女の子
それが百ちゃんだった

『さっきから、なんなんですか？』

百花｢あたしな、生きてるのがめんどいんよな｣

『は...？』

百花｢うそうそ笑笑｣

百花｢てか、お嬢様もそんな言葉使うんや～｣

『はい、もうお嬢様じゃなくなるんで』

『それにお嬢様も楽なものじゃないですよ』

百花｢そっか～、なんかあたしらって
似たもの同士やな｣

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