77話 懐かしのあの人 ページ28
軽く舌打ちしながら私は振り返る
貴方『チッ。どこのどいつです…か……』
最初だけ威勢が良かった私の声は、その人を見た途端、見事デクレッシェンドした
これが竜頭蛇尾ってやつかな!
…意味合ってるよね?
そして、私の脳が完全停止するきっかけとなった人物がこちら
妓夫太郎「あ?せっかく助けてあげたのになああ」
貴方『すみませんでしたッ!(スライディング土下座)』
私の特技であるスライディング土下座をかましたら、「さっさと顔をあげろ」と許し(?)を頂いた
…あれ、何の許しを貰ったんだろ?
妓夫太郎「お前、佐藤 桐って奴か?」
貴方『すみません。よくわかりませんでした』
妓夫太郎「だから、お前の名前は佐藤 桐か?」
貴方『すみません。よくわかりませんでした』
堕姫「アンタふざけるのもいい加減にしなさいよ」
貴方『ふぁっ!?!?!?』
目の前で帯をバチンッと叩かれ我に返る
「今お兄ちゃんがアンタみたいなモブのためにわざわざ時間を割いてあげてるんだから」とさりげなく私を貶しつつも可愛らしく怒るが、先程の攻撃で地面には素敵なクレーターができていらっしゃった
ヒッ…(震え)
妓夫太郎「それで、改めて聞くがお前は佐藤 桐か?」
貴方『そ、そそそうでござる』
「お前は武士かよ」と素晴らしきツッコミを頂きましたが、私は全然嬉しくありません
妓夫太郎「俺は妓夫太郎だ。よろしくなあ」
すみません。全然よろしくしたくないです
貴方『それで…どのようなご用がおありで?』
妓夫太郎「童磨さんって知ってるだろ?」
貴方『何て???』
あのヤンデレ青年の名前が聞こえた気がしたけど?
まぁ私、最近難聴だから聞き間違いかな!!
っていうか聞き間違いだと信じたい!!!
妓夫太郎「だから童磨さんだ」
貴方『すみません。もう一度お願いします』
しかし、その名前は何度聞き返しても「童磨さん」だった
ま、まぁ同姓同名の可能性もありますし?
世の中に童磨さんなんて名前、たくさんいるでしょ〜!(汗)
堕姫「あ、そうそう。童磨さんからは婚姻届と伝言を預かってるわ。確か…「桐ちゃん、ここに判子だけ押してくれたら晴れて結婚できるよ♡」みたいな内容だったと思うけど…」
貴方『それ絶対に童磨さんだ…(確信)』
はいと渡された婚姻届
ご丁寧にも、鬼殺隊に入る前に住んでた住所や私の字に似せて名前まで書いてある
何で住所バレてんだよ…
怖ぇよ童磨さん…
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パカッポ - 面白かったです。もう更新はしないのですか? (6月12日 17時) (レス) @page45 id: da8270a4ae (このIDを非表示/違反報告)
アルミカ - 面白いです。更新頑張ってください! (2022年7月20日 15時) (レス) id: 95f36b5815 (このIDを非表示/違反報告)
アルミカ - 面白いです。更新頑張ってください! (2022年7月20日 15時) (レス) id: 95f36b5815 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 最初は私も思ったけど良く考えたら誰でも屋根から話しかけられたら驚わってなった (2022年1月21日 13時) (レス) @page12 id: 6329fbc5cb (このIDを非表示/違反報告)
らら - おもしろおです!!更新待ってます! (2022年1月6日 17時) (レス) @page45 id: 593b9c77e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち食べたい | 作成日時:2021年1月9日 15時