【プロセカ/神代類】貴方は学校、好きですか？/登校拒否者救済プロジェクト。 (ページ7)

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<3月3日(金) プロローグ> 見るだけなら。ページ7

あれから3日が経った。そして私は＿＿＿

いつも通りの生活を過ごしていた。

貴「………ふわぁ…。」

時計を見る。12時23分。……起きるのが遅い？…今日は早い方である。

開けるのが面倒臭くて閉まりっぱなしのシャッター、窓。そして黒のカーテン。それを開いて日光を浴びる…なんてことはしない、面倒臭いし。

いつも通り、黒のパーカーを着、オルゴールの上の櫛で髪をとかす。寝癖はなおらないけれども。

お父さんがいないことを確認して一階に下りる。テレビをつけては某動画サイトに接続し、気に入っているサークルの音楽を聞きながら、置いてあったお昼をレンジで温め食べる。

25時、ナイトコードで。というサークル。正体は不明。通称ニーゴ。もう、生きるのとか全部辛い、って思った時。このサークルの曲と出会って。何故か救われたような気がしたんだっけ。

食器を下げ、水につければ二階から色鉛筆、マーカー、パステル……その他諸々の画材を持ってこようと階段を登る。

別に、自室でスマホで音楽聞きながらでもいいけど。お腹空いた時にすぐ何か食べれるからこうしてる。あと、ニーゴのMVのイラスト、大画面で見たいし。

部屋に入り、床に散らばったゴミの間を抜け、あちこちにある画材を集めようとする。

＿＿＿＿したのだが。

ﾄﾞﾝｯ、という音が部屋に響く。

貴「いったぁっ…！」

ミスって何かに滑り転ける。そろそろ掃除しないとかなー…。

頭を打ったけど幸い、布団の上。布団、敷きっぱで良かった。……痛いけど。

そして何につまずいたのか確認しようとし、目を向ければ、そこには。

『登校拒否者救済プロジェクト』

の文字が目に入る。その紙を先頭にし、数枚の紙がクリアファイルに入れられている。

貴「また、これ…？」

誰だよ、こんなとこに置いたやつ。…………ごめん、私だ。3日前の私がこんなもの知るかっ！って投げた奴だ。

………捨ててしまおうか。

そんな考えが一瞬よぎる。

……うん、そうだよ。私関係ないし。捨てよう、捨てちゃおう。

ちょっとした罪悪感はあるけど。そう思い手に取った時………お父さんの顔が浮かんだ。

…過保護で煩いけど…こうなってからは、責めることもせず、心配して面倒見てくれてたっけ…。

…………まぁ。

貴「見るだけなら、ね…？」

私だって。こんな状況ダメだって分かってる。抜け出せるのなら抜け出したいのだ。藁にもすがったって良い……よね。