【プロセカ/神代類】貴方は学校、好きですか？/登校拒否者救済プロジェクト。 (ページ4)

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<×月×日(×) プロローグ> 学校なんて。ページ4

初めから重いです…。
＿＿＿

人の顔を見るのが怖い。

人の顔を見るのが嫌い。

幼い頃からそうだった訳じゃない。

中2のあの日、あの時から。

知らない土地に引っ越して1年。

運悪く学校の女王様～とか言われている女子と一緒のクラスになっちゃったんだっけ。

あの子うざいよね、ってその女王様気取りの子にい×められっこを指差して言われたときに「そう？全然？」とか。

その子の持ち物取ってくるように言われたのを断ったりとか。

全部断って、その子に話しかけてたらその子とは仲良くなったけど私もい×められるようになって。

朝来ると、上履きは当然ないし、机の落書きだって日常茶飯事。教科書とかも気づけばないし。

いつの間にやったんだか。でもって何が楽しいんだか。

先生は見てみぬふり。…教師やめちまえ。

こうなることくらい予想はついてたけど。一番怖いのは視線と表情。

遠くで女子たちが数人でこそこそってこっちを見ながら内緒話をするかのようにしてたら、また自分のこと言われてるのかな、って怖くて。

私達を見て笑っている表情が、なんで笑えるのかわからなくて怖くて。

離れちゃった幼馴染みと連絡はしてたけど言える訳もない。

でも、一人じゃないし、その子とお互い毎日励ましあって頑張れてた。

ずっと、この子とは友達、そう思ってた。

『本当に…ごめんねっ…！』って泣きながらバケツの水をかけてきたあの子を私は忘れないんだろうな。

そうすれば、もうその子はい×めないとでも言われたのかな。

その時からだった。

人を信じるなんてバカらしい。

そう思って引きこもり始めて。

学校に行ってないで家で勉強する気も起きないし、当然成績はだだ下がり。

テストも受けないし出席日数も足りないし。

高校行けないのかなぁ。今の時代中卒雇ってくれるとこ少ないだろうし…。これからどうなるんだろ。

そんな不安はあるけど、そのまま毎日毎日同じように日々は過ぎ去っていく。

たまに、そこまで上手くないイラストを書いたり模写したり。プラ板でキーホルダー作ったり。そのくらい。

幼馴染み二人への連絡も段々頻度は減って、今はほぼしてないし。

半年前、渋谷に戻ってきたけど正直外に出ることすら怖いし、もう一度転入とか無理。

このまま生きてて何の意味あるんだろ、ﾀﾋぬのは怖くて無理だけど。

これはそんな臆病な私があのプロジェクトに出会うまでのお話。