7 満月の夜 ページ4
〜その日の夜〜
そういえば...今日は満月だったな。
私には関係ないけど。
『...久しぶりに見たな...』
最近は夜すぐに寝てしまうことが多かったのだ。
月には兎が住んでいるらしい。
信じてないけれど。
『確かに兎の模様に見える...』
「何をしてるんだい?」
『...何も。』
こいつは...誰だったか...
まぁいい。満月の日にだけ現れる不思議な奴だ。
「最近夜起きてないでしょ。」
『疲れてたんだよ...』
「モンスター狩りかい?」
『それ以外にあると思うか?』
最近はモンスターが増えたのだ。
手に入るEXPが増えて私的には嬉しい。
「...そのままの生活をしていて大丈夫なのか?」
『骨にこっちの世界に来いって言われたけど...』
「けど?」
『不安があるんだ。』
私が生き物を殺しているのには理由がある。
...それはまた今度説明しよう。
ここは情報が沢山手に入った場所だ。
今でもたまに耳に入ってくる。
「僕は君の選択を尊重するよ。」
『...何が言いたいんだ?』
「君が生きている限り僕は生きることが出来る。」
『初めて知ったんだが?』
「隠してたからね。」
なんだこいつ...
私はこいつと繋がりでもしてるのか?
そう思うと頭が痛くなってきた...
『...私はもう寝る。』
「え...ま、いいや。次の満月の日も起きてて。」
『疲れてなければ、な。』
「酷いよー!」
『じゃあな。...また会おうぜ。』
「!...わかったよ。」
もう疲れた...
今日はさっさと寝てしまおう。
世界の移動の話はまた今度考えよう。
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