9 独りか一人の少女 ページ2
Aside
『...ありがとう。』
私はいつも○す時にそう言う。
自分なりの償い。そう思わせていた。
「お前が噂の殺人鬼...弱い女か。」
『それはどうでしょう?』
「そうは言っても全然来ねぇじゃねぇか?」
『ターンを譲ってるんですよ。』
「あ"?なめてんのか?」
愚かだ。と、思いたかった。
結局はこいつも私の____になるんだろうな。
「じゃあお前のお望み通りにしてやるよ...!」
...遅い。隙がありすぎる。
せっかくなら弄んでしまおうか。
『...思ったより速いですね...』
「お前を○す為に薬を飲んでるからな。」
『ドーピングじゃないですか?』
「お前強いらしいからな。普段は使わねぇ。」
『...それをしないと私を倒せないからでは?』
「テメェ...調子のってんじゃねぇぞ?」
こんな安い挑発に引っかかるなんて...
流石に拍子抜けだ。もっと手応えが欲しい。
『調子にのっているのは...どちらでしょうね?』
「っ?!いつの間に後ろに...」
私はそいつの首にナイフを突きつけた。
逃げられないような形で。
『あることをすれば私は殺さないであげますよ。』
「...それはなんだ。」
『自分で首を落としてください。』
「は?!死ぬのと同意義じゃないか!」
『殺さないでやる。とは言ってませんよ?』
話をちゃんと聞いていなかったのだろうか。
"私は"と言葉にして言ってあげたのに...
『私に殺されるのと、自分でやるの。どちらがi
「殺せ!」
『え?...それで後悔はないのであれば。』
「あがっ?!」
『刃物だと血が出るので面倒なんですよね。』
私はナイフでやるのではなく...
首の骨を折った。すぐには死ねず、
苦しそうにもがいていた。
『まぁ喋れませんよね...』
さっきからこっちを睨み付けているが...
この状況は変わりはしない。
『そろそろ消える時間ですよ。...ありがとう。』
彼は塵になって消えていった。
落ちたEXPを拾う。
『あ、_____上がった。』
そんな日常が長く続いていた。
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