58話 ページ10
チャイムが鳴った
私はまだ痛みの残る体を起こして玄関まで歩む
リビングには
昨日作っておいた父のご飯が床で無造作に散らかっていた
きっと美味しくなかったから食べなかったんだ
でも……美味しく作れなかった私が…
私が…
ピンポーン
再度鳴った音で正気に戻った
そうだ早く出ないと
玄関まで行き、サンダルを履いて
傷の見えないような服を来てドアを開けた
そこには、見慣れた4人がいた
「ルイルイ!!」
『わっ…』
クララは私を見るなり飛びついてくる
危うく倒れる所だった…
「ウァラク！危ないだろうが！」
「そうだぞ」
「まぁまぁ…」
いつもの心地良い会話が聞こえて来た
そんなに経っていないのに
久しぶりのようで
安心感がある
それにしても………
『どうして…家まで……』
「ルイちゃんが休んだって聞いて……僕たち心配で…」
「いつも正直なお前が何の報告もなく休んだのが気がかりでな」
「ウム、何か大変な状況なら、力になれぬかと思ったのだ」
「うん」
次々と話して行く皆
その顔はとても真剣で
そして悲痛だった
きっと私は心配させすぎたんだ
もう皆に迷惑はかけたくない
『……大丈夫……ごめんね心配かけて……遠くまでありがとう』
「ううん、ルイルイどうして休んだの？」
「おいウァラク」
一番聞いてほしく無い質問だった
でも、クララに悪気は無い
だけど
これだけは正直には言っちゃいけない
『…それは……申し訳ないけど……聞かないでほしい…』
「………分かった、ルイルイが言いたくないなら聞かないよ」
「無理の無い様にな、辛ければ相談に乗る、もっと頼ってくれ」
『ありがとう…』
そんなこと言われたら
いつか本当に全部喋ってしまいそうで
怖くなるよ
「己でも良いぞ！」
「なっ！私が先だぞ！」
「わたしが先ー！」
「ぼっ…僕も」
「入間様であれば！」
『ふふっ』
賑やかな空気は
心にかかっていた濃い霧を
一瞬で吹き飛ばす程に楽しくて
自然と表情筋が動く
「あ、ルイルイが笑った!かわいい!」
「ふん!私は見たことがあるがなっ」
「あはは…」
「………ライバルはそのように笑うのだな」
『?………そうだね…？』
言い争う二人をよそに
顎に手を置き私の顔を見て
何か考えているサブノック
疑問符を浮かべずにいられないけれど……
『もう……日が落ちてきたよ…？』
皆、「本当だ」と言って
とても名残惜しいけれど、家に帰った
また幸せなっちゃったなぁ
今度はどんな不幸が待ってるんだろう
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由 - 終わっ・・・おお・・・終わったああああああ⁉︎ まあ違う作品でも頑張ってください❗️ (2022年2月5日 17時) (
レス) @page41 id: ca60f6a2c9 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - (カルエゴ視点）を入れる場所間違えてカルエゴ先生カルエゴえちえちな格好してるみたいになってしまった許してくれカルエゴ推しの皆さん (2020年7月6日 7時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - こんちわー。元気してますか？体調崩しやすい時期なんで気お付けなくちゃですね。 (2020年6月18日 17時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - (´・ω・`)さん» 何ともお優しい… (2020年6月10日 13時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 大丈夫ですけど、疲れますよね。でもその疲れから体調不良になってしまったりするので、あまり疲れてない暇なときとかに投稿してくれると。私はいつまでも待ってるんで。 (2020年6月9日 7時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミミ | 作成日時：2020年5月11日 7時
