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81話(カルエゴと夢主視点) ページ37

(カルエゴ視点)

『あ……先生………こ、これには…訳が……』

ルキナはシャツの下の部分を引っ張りながら必死に弁解しようとする
しかし俺の耳には大きな衝撃のせいで全く声はとどいていない
目の前のこれでもかと顔を赤らめたルキナにあってはならない感情が湧いて出てくる
いつもの表情を変えないルキナがここまでおどおどし、恥ずかしがっている事だけで今にも押し倒してしまいそうだ

「あら?カルエゴ先生じゃぁないですかぁ〜!見てみて!ルキナちゃんかわいいですよねぇ〜♡」

ライム先生が俺にこれでもかとルキナを近づけて来る
だめだ……このままでは…!

「っ……!し、失礼します!!」

俺はルキナの肩を無理やり突き飛ばし
足早にその場を去った

そして暫く歩いた所で…

(ああああ!!なぜ俺はあんな離し方をしたんだぁ!!もっと他になかったのか!?)

と、蹲りながら心の中で叫んだ
最悪だ突き飛ばすなどと……
これだから俺は…





ルキナに好いて貰えない

ーーーーーーー
(夢主視点)
あの後、ライム先生に合格を貰って
沢山の許可書をもらった
でも……

何故か悲しい

カルエゴ先生に突き飛ばされた時、父に突き飛ばされたときとは違う悲しさがあった
胸辺りにポッカリと穴が空いたようだった
拒絶されるのには慣れてるはずなのに……

まぁ……いいや

とにかく今はみんな頑張って許可書を集めてるし
頑張らないと…

……

ーーーーーーー

『入間……許可書…もらってきたよ』

「お、かなり集まってんな、サンキュッ…………?どうした?そんなつれねぇ顔して」

柄にもなく顔に出てしまっていたよう

『ううん……何もな…

「かわいい顔が台無しだぜ?」

突然入間は私の顔を掴み上にあげた
とても近い距離で「かわいい顔」なんて言われて
なんの冗談かと思った
でも何故か入間の眼は真剣だった
不意に見惚れていた

「またカルエゴ卿か?」

ドキリとした
なんで知ってるんだろう
入間は「顔見りゃ解る」といった

その顔は悪魔なのかと疑う位純粋な顔
そしてどこか怒りの籠もった瞳
二人しか存在しないみたい


でも…
もう一つの視線に気づく事はなかった

82話(バラムと夢主視点)→←80話(夢主とカルエゴ視点)



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- 終わっ・・・おお・・・終わったああああああ⁉︎ まあ違う作品でも頑張ってください❗️ (2022年2月5日 17時) (レス) @page41 id: ca60f6a2c9 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - (カルエゴ視点)を入れる場所間違えてカルエゴ先生カルエゴえちえちな格好してるみたいになってしまった許してくれカルエゴ推しの皆さん (2020年7月6日 7時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - こんちわー。元気してますか?体調崩しやすい時期なんで気お付けなくちゃですね。 (2020年6月18日 17時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - (´・ω・`)さん» 何ともお優しい… (2020年6月10日 13時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 大丈夫ですけど、疲れますよね。でもその疲れから体調不良になってしまったりするので、あまり疲れてない暇なときとかに投稿してくれると。私はいつまでも待ってるんで。 (2020年6月9日 7時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミミ | 作成日時:2020年5月11日 7時

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