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50話(カルエゴ視点) ページ3

(カルエゴ視点)

「食べたいのか」

『えっ…いや…………はい、………でもお金無いですし…』

「それはもう聞いた、食べたいなら奢ってやる、そのために連れ出したのだからな」

『うっ………じ……じゃぁ……お言葉に甘えて……』

声は申し訳なさそうだが
体はウキウキと弾んでいるのか分かる
…しかし大食いとなると少食のルキナはかなり時間は掛かるだろうな
そう心配しながら師団員に金を払う

しばらくして、チャレンジャーが出揃い魔芋けんぴが置かれる
それはもうあいつが見えないほどの量

「それでは……ヨーイ………スタート!」

始まったか…
俺はこれから長くなるだろうと
疲れた目をグシグシとほぐす
そして次に目を開けた頃には……

「えっ……えー……試合終了!!?」

なんとルキナの前の皿には魔芋けんぴのカスすらない
いったいどうゆう事だ…
当然辺りはざわつく

「え?……お前、食べる所見てた?」

「いや………瞬きした頃にはもう……」

「あんな小さな女の子が?」

なんと、誰も食べる所を見ていないらしい
そんな事あるか?
これが別腹という奴なのか………いや違うだろ。

頭の中で自問自答を繰り返していると
ルキナが帰って来た

『…あ……ありがとうございます、美味しかったです』

言葉に反して
コイツの顔はやはり真顔だ
こいつが笑顔になる基準がわからない
この前の昇級試験での笑みは一帯どうゆう理由なのかも未だにわかっていないほどだらからな
謎が多すぎる

そして俺達は歩き始めた

「………お前は少食だと思っていたのだが……かなり食べられるのだな」

堪らず聞いてしまう

『……魔芋けんぴは………母がよく…作ってくれていたんです』
 
くれて……いた?
口を開こうとしたが
思えば聞かなくても理解できる

こいつ、母親がいないのか

いつからかが気になるが
生徒にもプライバシーがある
教師として守らなければならんものだ

「……そうか」

『…先生は何かやりたい事は………ないんですか……?』

やりたい事?
いや、ないな
元々こいつが本祭に参加しないのは教師の私から見て駄目だと判断して連れ出したわけであって
俺が楽しみたいからではない

『……そうですか』

「は……」

………どうやら声に出ていたようだ
俺としたことが…
すると突然

「うおっ!!」

目の前の男が人混みに押されて転んだ

52話(カルエゴと夢主視点)→←49話(夢主とカルエゴ視点)



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- 終わっ・・・おお・・・終わったああああああ⁉︎ まあ違う作品でも頑張ってください❗️ (2022年2月5日 17時) (レス) @page41 id: ca60f6a2c9 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - (カルエゴ視点)を入れる場所間違えてカルエゴ先生カルエゴえちえちな格好してるみたいになってしまった許してくれカルエゴ推しの皆さん (2020年7月6日 7時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - こんちわー。元気してますか?体調崩しやすい時期なんで気お付けなくちゃですね。 (2020年6月18日 17時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - (´・ω・`)さん» 何ともお優しい… (2020年6月10日 13時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 大丈夫ですけど、疲れますよね。でもその疲れから体調不良になってしまったりするので、あまり疲れてない暇なときとかに投稿してくれると。私はいつまでも待ってるんで。 (2020年6月9日 7時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミミ | 作成日時:2020年5月11日 7時

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