ボロボロ少女は優しい子2

59話 ページ11

体調も改善して
痣はまだあるけれど
傷は全て治った
これで学校に行ける

……でも…その前に

『ノウブル……出てきて…もう、治ったから』

数日前からタンスにこもって出てこないノウブルに声をかけた

「いえ…私は貴方を強がらせてしまう、我慢させてしまう、もうしばらくこうさせてください」

今はそっとしておいたほうがいいのかもしれない

『落ち着いたら……お散歩に行こうね』

「…っ……はい」

そう言い残して学校に向う
学校に付いて
クラスに入ると
何やら皆で話していた

「あ！ルイルイじゃーん、体調良さそうだね」

「ルイを気安く呼ぶなシャツクス」

「ひぇっ、アズアズ顔こわいよ」

『何の…話を？』

「入間くんが悪ドルを知らないから教えてあげてるんだ、なんてったってクロムちゃんは可愛いからね!!」

「キューティー!!」

そう言われて差し出された新聞を見た
一面は入間と私とその他諸々写ってる写真
こんなものまで作られてたんだ……
そして、その端の方に
「新曲リリース」と書かれた悪ドルくろむの写真
最近はこうゆうのが流行ってるんだ……
まだ私達と同じくらいなのに
働いてて偉いなぁ
凄く関心していると

ピンポンパンポーン

「入間くん、ルキナさん、至急放送室まで来てください、繰り返します………」

「僕達行ってくるね！」

「「私も」」

『なんだろうね……』
ーーーーーーーーーーーー

「くろむちゃぁーーん!!」

「こっち見てー!!」

「がわいいいいい」

『あ……暑い』

会場全体が熱気にあるれていて
耳の壊れるような大きい声が、そこらじゅうで響いてる
私は両手に「ku♡ro♡mu♡」と書かれたペンライトを持たされて
入間達と一緒にVIP席にいる

放送師団の方がチケットを譲ってくださって
私も少し興味があるので、と
快く引き受けたのはいい物の…

「皆〜元気〜…………」

「いえええええ」

「愛してるよおおおお」

「あ"あ"あ"あ"」

凄い、この一言に限る

「すっ……すごいね…」

『熱気が……』

「アズアズもほら！ふん！ふん！」

「やらんわ!!」

クララがやってるのは…
俗に言う「ヲタ芸」ってやつかな……
ーーーーーー

昼ライブも終わり

私達は帰ろうとしていたその時

「お!あなた、6番席？おめでとう!!くろむちゃんと直にお話できるよ！」

そう言われたのは入間、席には確かに6の文字
その後入間は、まんべんなくボディチェックをされて

くろむの楽屋に行った

私達はどうしよう

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