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あの時、世界中の人々の煌きが降り注いできたは、勇斗の活躍のおかげであったことに、仁人は今気が付いた。
瑞生「なーんだ。とんだ無駄足だったね、僕らは…」
いつの間にか目を覚ましていた瑞生が、ぼそっとそうつぶやいた。
しかし、その表情は嬉しそうにほころんでいる様だった。
勇斗「悪い悪い…。でも、俺にも、ずっとお前らの声が聞こえてた気がする。おかげで、諦めることなく、またここに戻ってくることができたし…」
瑞生「そんな君に、プレゼント。まぁ、もう必要ないかもしれないけれど」
そう言うと、瑞生は寝転んだまま、自分のローブの内ポケットから、七色の腕飾りを取り出した。
勇斗「何これ?!めっちゃいいじゃん!!」
嬉しそうに、勇斗はそれを受け取ると、自分の腕に付けて見せびらかしてきた。
太智「俺達とお揃なんだぜ」
すると、太智も目を覚まし、仰向けで自分の腕を天高く掲げた。
勇斗「そっか!なんか…すげえ暖かい…」
柔太朗「俺たちはこの腕飾りのように、どんなに離れていても繋がっている…だっけ?」
柔太朗も目を覚まし、嬉しそうに微笑んでいた。
舜太「そうそう。皆のぬくもりが、ずっとここにあるんさ…」
その隣で、舜太も笑いながら目を覚ましていた。
琉弥「俺達って…最高の仲間だよね…きっと…」
最後に琉弥も目を覚まし、自分の腕飾りを見つめていた。
仁人「あぁ…。私たちは、誰より強い絆で結ばれているさ…」
青い空に、気持ちのいい風が吹き抜けた。
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年12月14日 18時