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真っ暗で何も見えない。
もう息をすることも、体を動かすこともできない。
ただ冷たい空気と静寂だけが体を包み込む。
……
俺…死んだのかな…
まぁ…いいか…
もう…このまま…何も考えずに…ずっと寝ててもいいんだ…
……と…
……と…
…や…と…
…やと…
は…と…
はやと…
勇斗…！
何だよ…
誰だよ…俺の名前を呼んでるのは…
もう、このまま寝かせてくれよ…
勇斗…
私の声、届いてるか…？
俺様の声、届いてるか…？
俺の声、届いてるんかな…？
僕の声、届いているかい…？
俺の声、届いてるよねっ…？
俺の声、届いてるだろ…？
…この声…
皆の声…？
言ったろ…？
俺達はお前を一人になんかしない…
勇斗、俺達はずっとお前を待ってるんだ…
お前がいなきゃ…寂しいだろ…？
暗闇の中に、一筋の光が伸びていく。
その光の中で、誰かがこちらに向かって手を伸ばしている。
何だよ…俺を…呼んでるのか…？
まだ…俺にも何かできることが残ってるっていうのか…？
こんな…俺なんかでも…まだ何か…
何かできるなら…俺は…
一度でいい…
もう一度…！
俺に力を…！！
彼は光の方へ手を伸ばす。
そして、光の中の手をしっかりと握りしめた―
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年12月14日 18時
