検索窓
今日:13 hit、昨日:10 hit、合計:8,572 hit

ページ ページ36

それは、ラストの顔が放った波動であった。

プライド「ラスト…お前まで…なぜ…?!」

…わからぬか

これが慈愛の心じゃ…

わらわたちは、人間に触れ、人間の心に触れた…

人間の…

"愛"に…

プライドの頭の中に、ラストの声が響き渡る。
意味が解らない。
俺達は七つの大罪だぞ?!
人間の心に、愛に触れただと?!
それがどうした?!
それが何だというのだ?!
それが本当に人間の強さだとでもいうのか?!

グリード「リュウビ!!オハヨウ!!アサダヨ!!オキテ!!」

琉弥「…シリ…マル…?」

その声に、琉弥は重い瞼を少し開けた。
目の前に、見覚えのあるシルエットが浮かび上がる。
まん丸のその体。

グリード「リュウビ…シリマルノ、イチバンノ、トモダチ…」

琉弥「お前…やっぱり…俺の事…覚えててくれたんだね…」

涙があふれる。
グリードの口から電線コードのような触手が伸びて、琉弥の傷だらけの手を包み込んだ。
とっても温かい、命の鼓動を感じる。

琉弥は激痛に耐えながら、傷だらけの体を起こし、地に伏す勇者たちに息を吹きかけた。
傷を塞ぐまでの力はもう残ってはいないが、目を覚まさせるぐらいならきっとできる。
琉弥の勇者の力が、血まみれの勇者達の体を包み込む。

次ページ→←前ページ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:M!LK , 勇者   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:milkssss | 作成日時:2019年12月14日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。