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泣いている暇なんかない。
命を懸けて繋いでくれたこの命、決して無駄にはしない…!
仁人は赤くなった目で上空に浮かぶプライドをにらみつけた。
仁人「神の意志…確かに受け取った…。この世界は…人間は…、私たちが、必ず守ってみせる…!」
そう言って仁人は聖剣を構えた。
今でも色あせることなく輝く六色の聖剣。
その煌きが、降り注ぐ黒い雷を
プライド「ふはは!!この裁きはそんなものでは止められんぞ勇者。すでにこの世界は、この裁きの雷によって地獄へと向かっている!」
太智「うるさい!ここで俺たちはお前を倒す!!」
プライド「お前らの方こそやってみろ」
そう言うと、今度はラースの顔の目が開き、赤い閃光が辺りを包み込み、爆発を起こしていく。
太智「行くぞ舜太!!雷と炎であいつを丸焦げにしてやろうぜ!!」
舜太「おっしゃあ!!行くで!!」
「君のハートに!!ソルティ!!ボレー!!ダイチャージ!!!シュートォオオ!!!」
二人はプライドめがけて同時に技を繰り出した。
青い稲妻を纏いながら、巨大な炎の塊がプライドめがけて飛んでいく。
プライド「無駄だ」
しかし、それはいとも簡単に弾き飛ばされてしまった。
柔太朗「俺がやつの動きを止める!その隙に仁人は奴を斬れ!!」
仁人「あぁ!わかった!!」
冷気がプライドを包み込み、その体を凍らせていく。
プライド「もう忘れたか?お前らの攻撃など、俺にはもはや通用しない!!」
胸に半分埋まったグリードの体が赤く輝き、柔太朗の氷がどんどん溶かされていく。
柔太朗「ちっ…!グリードをどうにかしない限り、俺達の攻撃は解析されて南の国の時のように無効化されてしまうだけか…!」
瑞生「厄介なやつだね…」
琉弥「シリマル…やっぱり…もう…駄目なの…?」
舜太「琉弥…こんなこと言いたくないけど…もう諦めよう…。シリマルの事…」
琉弥「……」
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年12月14日 18時