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神「わしら神の手により生み出されし、神と同等の力を持った存在。それこそが七つの大罪なのじゃ」
仁人「神と同等の力…神と、対となる存在…。それが…七つの大罪…」
神「当時の人間はの、少々わしらの力に頼りすぎておったのじゃ…。そして、仕舞には何をすることもなくなってしまう者までおった…。じゃから、魔王によって天界に追いやられてからは、わしら神がお主らにお告げを下す以外でこの地上に直接干渉することは、固く禁じられた。魔王がいなくなってからも、これ以上人間がわしらを頼りにすることが無いようにの…」
瑞生「人間は、少しでも楽な道を選びたがる生き物だからね…」
神「うむ…。じゃから、七つの大罪を生み出したのは、そんな人間を少し懲らしめるのが目的じゃった。じゃが、人間の罪は計り知れぬほど大きかった…。やがてやつらはその罪を吸い続け、人間を忌み嫌い、強大な力を蓄え、罪のない者にまで裁きを与え始めた。それはわしら神にもどうにもできんほどに…。そうして、わしらだけではお互い拮抗するだけで魔王が現れるまでやつらに何もできなんだ」
仁人「それで…私達だったんだな…。やつらが復活し、それを再び
神「…そうじゃ。神の勝手に、お主らを巻き込んだのじゃ…。世界を救うという名目の元、わしらの尻拭いをお主らに押し付けてしまったのじゃ…すまぬのぉ…わしが憎いじゃろうて…」
神はそう言いながら、うつむき、その眼からは一筋の涙が流れ落ちた。
仁人達はこれまでの戦いを思い返した。
決して楽ではない、辛く、厳しい戦いばかりだった。
何度も心が折れそうになった。
何度も傷ついた。
何度も涙を流した。
でも―。
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年12月14日 18時
