M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part7 (ページ8)

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太智「こ、ここ何なんだよ！！」

太智はあまりの恐怖で涙ぐみながら柔太朗の腕を更に強く抱きしめる。

柔太朗「しいていうなら、ゴミ捨て場ってところか…」

太智「ゴ、ゴミ捨て場…？！」

柔太朗「王族に歯向かったものや、この王宮で不届きを起こしたものなんかをここに捨てるのさ。死体だろうが、生きたままだろうが…」

太智「そ、そんな…。じゃ、じゃあ出口は…？」

柔太朗「そんなものあればこんな場所意味がないだろ。おそらく外へ通じてるのはあの縦穴だけだろう。普通の人間ならあんな高さ上れやしない」

恐らくこの縦穴の長さは10メートルはあるだろうか。

太智「じゃ、じゃあどうする？！俺達ならここを上れるだろうけど…」

太智ならば雷になってこの縦穴を上れるだろう。
柔太朗だって氷を足場にすれば上っていける。

柔太朗「あそこから出ていっても、また同じように囲まれるだけだ。そんなことになったらせっかく仁人が助けてくれたのが無駄になる。…そろそろ離れろ、暑い」

太智「そ、そうだ…仁人のやつ、どうなったかな…」

柔太朗に腕から引き離された太智は、ふっと、仁人のことが気がかりになった。
あの人数に囲まれたのなら、無事で済むだろうか？
　