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一体…
私は、こんなところで何をしてるんだろう…
この世界なんて…
本当に救う価値なんてあるのか…
同じ人間に、こんなことをされてまで…
そして、あんな目で見られてまで…
なんでこんな思いをしてまで…
お前たちを救わなくちゃいけないんだ…
もう嫌だ…
誰か…
助けて…
私を助けてくれ…
仁人は、流れる血と涙で塞がっていく視界と一緒に、ゆっくりと天を仰いだ。
そうだ…
ここで、"助けて"と言えば…
私"だけ"は助かる…
もういい…
もう…いいよ…
こんな世界、どうでもいいよ…
戦争でも…なんでも好きにやって…勝手に滅べばいい…
私は…もう疲れた…
仁人「た…たす…け…」
ぼんやりと揺れるわずかな視界の中で、仁人の目にあるものが映りこんだ。
それは、仲間との絆を結んだ七色の腕飾り。
これは…
その腕飾りが光り輝いている。
その光を見つめていると、仁人の中で、他の仲間が必死に戦っている姿が浮かび上がっていく。
瑞生が、舜太が、琉弥が、柔太朗が、太智が、そして、勇斗が。
彼らは必死で、歯を食いしばりながら戦っている。
自分たちが愛したこの世界を守るために。
仁人「皆…」
そう…だ…
耐えな…きゃ…
皆だって…必死で…戦っているんだ…
それを…無駄にすることなんて…できない…
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年11月18日 16時
