M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part7 (ページ22)

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肌の色がほとんど見えないほど血や傷、痣にまみれた仁人は、どこを見るでもなくただ項垂れていた。
その隣で、拷問官が時計を確認しながら、ボサボサに乱れた仁人の髪の毛を鷲掴みにした。

仁人「ぁっ…ぅあ…あぁ…ぅう…っ…や、やめて…。やめてください…。もう、もうやめて…ください…」

焦点の合わない目を大きく見開き、涙を流して仁人は体を小刻みに震わせる。
何度もホースを抜き差しされ、叫び声を何度も上げたせいで喉は擦り切れて潰れ、仁人の声はすでに枯れてしまっている。

拷問官「誰に命令してんだこのゴミが！！！」

仁人「ご、ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…！もう許して…！許してください…！お願いします…！」

拷問官「やめてほしかったらなんて言うんだったっけ？！ほら、早く言えよ！！助けてくださいって、自分だけは助けてくださいって言えよ！！」

涙を流す仁人の頭を、拷問官は力強く揺さぶり、面白そうに笑っている。
その様子を、ガラスの向こうで奴隷たちがまっすぐに見つめているのが見える。

仁人「あ、あぁあ…！やめて…やめて…やめて…！見ないでくれ…！見るな…見るな…見るな…見るな…見るな…見るな…見るな…見るな…見るな…見るな…見るな…見るな…見るな…見るな…見るな…！！」

仁人は、さっきよりも体を震わせて小さな声で同じ言葉をつぶやいている。

拷問官「何だ？こいつ、壊れてとうとう気が狂ったか？ならもっとぶっ壊してやるよ」

笑いながらそう言うと、側近がやったのと同じように、肩の傷口に無理矢理指を何本も突っ込んで、その傷を抉(えぐ)りだした。
噴き出す血が、仁人の右頬を赤く染める。

仁人「あ゛がっ？！ひっいぎいあ゛あああああああああ？！」

拷問官「おら！痛いか？！苦しいか？！もっと苦しめってんだよ！！クズ！！！」

その叫びを聞いて、拷問官は嬉しそうに笑みを浮かべると、更に仁人の傷を滅茶苦茶に広げて抉っていく。